あわてずに救急隊や看護師に引き継ぐための魔法の言葉「GUMBA」とは

出典 https://youtu.be/N77FqIdFf6k

 

 

看護士
倒れて救急車を呼んだ経緯を聞かせてください
看護士
朝の調子はどうでしたか?
看護士
今朝は何を食べていましたか?
看護士
今まで病気をしたことがありますか?
看護士
何かアレルギー症状はありましたか?





これは救急車の車中で救急隊の方、到着した救急病院の医師・看護師に聞かれる事です。


気が動転しているかもしれない中で、救急者を呼んだ後に、上のようなことを矢継ぎ早に聞かれます。


もし、家族のために救急車を呼んだのであれば当然わかっているはずの内容ですが、気が動転している時に聞かれた場合、準備していないとすぐには答えることができないかもしれません。



そんな時に便利な語呂合わせがあります。


それがGUMBAです。



そこで今回は救急隊や看護師に聞かれる項目「GUMBA」とはなにかについてご紹介します。






GUMBAとは?




GUMBA(グンバ)と読みます。

このGUMBAは救急隊が救急現場で傷病者に接触し、現病歴や既往歴などの問診をする際に、必要な情報を簡潔かつ正確に問診を行えるようまとめられたものです。



「Symptoms(症状)」・「Allergies(アレルギー)」・「Medication(薬)」・「Past medical history(病歴)」・「Last oral intake(最後に食べたもの)」・「Event preceding the inciden(異変がなぜ起きたのか)」の頭文字でSAMPLEというのがあります。




そのSAMPLEを日本用にわかりやすくしたものがGUMBAです。







GUMBAは何の略?



G:原因
U:訴え
M:めし
B:病気(既往歴)
A:アレルギー

の頭文字です。





G(原因)



看護士
倒れて救急車を呼んだ経緯を聞かせてください




救急隊や看護士はどのように怪我や病気をしたのかを聞いてきます。

怪我や病気の背景をつかむことで病気や怪我の診断やその場で必要な処置や対応を検討するために必要です。





U(訴え)



看護士
朝の調子はどうでしたか?



この訴えは、傷病者本人がしゃべれる状態かどうかで違ってきます。

しゃべれる状態であれば、

一番つらいものが一番の怪我や疾患を特定しやすいものになります。

しゃべれない状態の時は

「朝はいつも通りなんともなかった」

「前日の寝る前にお腹が痛いと言っていた」

「急に頭痛を訴えてその場に倒れた」

「一ヶ月前から頭痛を訴えていた」

など、話せなくなる前の状況はどうだったのかが、判断材料になります。




M(めし)



看護士
今朝は何を食べていましたか?



気管挿管や緊急手術のときに胃に内容物があると嘔吐のリスクがあるかの判断や、栄養失調、脱水、電解質異常を考慮するために聞いてきます。




B(病気)



看護士
ご主人は今まで病気をしたことがありますか?



  病気は既往歴を聞いてきます。 


これは、その人がどんな人なのか、合わせて考慮しなければならないものなのか考える上で聞いてくるものです。  また、病気にあわせて、内服薬なども伝えると良いでしょう。




A(アレルギー)



看護士
何かアレルギー症状はありましたか?



  入院した際の病院食を検討する必要性や、薬でアレルギーがあればその薬を使わないようにする判断材料になります。  また、甲殻類を食べてアナフラキシーショックなど原因の特定にもつながります。   






他に準備しておくとよいこと




119番通報後は、救急隊員に引き継いで終わりというわけにはいきません。

ご家族や友人また、関係者であれば救急車への同乗が求められます。

そこで、救急隊や看護士に引き継ぐ事項以外に準備をしておくとよいものをご紹介します。

救急車が来たら、必要な持ち物は主に4つ。


お薬手帳
本人確認できる物
(免許証、保険証、医療証)
→市外の救急病院などで二度手間
にならないために必要です。
病院の一時金と帰るときのお金
携帯電話やスマートフォン




上の2つは後日でもなんとかなりますが、交通費だけは、なんともなりません。

行きは救急車に乗れても帰りは自分で帰らないと行けませんので、準備しておきましょう。

服装に関してはパジャマでも部屋着でもいいですが、夏場でも生地が薄い服の場合、パーカーなどの何か羽織れるものがある方がいいでしょう。

帰宅する際はその服装のまま帰ることになりますので、

寒かったり暑かったりしない服
透けていたりしない服


など、外に出ても大丈夫な服が一番いいと思います。


救急車内の温度はある程度調整してもらえますが、特に冬場は毛布しかないので、寒いと感じるときは

靴下
下着
タオルケット
飲み物



をもっていた方がいいでしょう。

他にも入院になり、保護者が完全にいなければいけない病院もありますので


携帯電話の充電器
眼鏡、コンタクト
歯ブラシや化粧道具
子どものおもちゃ

なども用意しておくと良いでしょう。

まだお子さんが小さい場合は、お出掛けの時におむつや、マグを入れるトートバッグを持って出るのも良いかもしれません。





最後に



救急車が現場へ到着した後、救急隊員は傷病者の名前を確認して、必要な資器材を活用して傷病者の症状、血圧、体温、脈拍、呼吸、意識、状態などを観察し、必要に応じて現場での応急処置を実施します。

その際に、「GUMBA」のことが頭に入っていれば、緊急時多少は冷静に対応できるようになると思います。

GUMBA以外にも役立つ語呂合わせはあります。


いざというときに備え、こちらの記事もご覧ください。

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