AEDを女性に使用問題の救世主!? “まもるまる” 徹底解説

まもるまる

 

出典 https://www.ktv.jp/runner/backnumber/20191022.html

 

手順を間違えたら訴えられるかもしれないから・・・

助けても訴訟されたりするリスクがあるなら、助けない方がはるかにノーリスクなんだよね。

女性へのAED使用をためらうの、当たり前の話なんだよな。

 

上記は、女性へのAED仕様に関する男性の一般的な考えといわれています。

 

確かに、AEDを使うとセクハラなどといったニュースが流れることがあります。(後ほどご説明しますがこの手のニュースはデマです。)

 

 

 

そこで今回は、AEDを女性に使用する際の問題点とAED使用問題の救世主!?“まもるまる”に関してご紹介します。

 

 

AEDを女性に使うとセクハラはデマです


AEDを使ってセクハラ(痴漢)はデマです。

セクハラで問題になるケースは、救命に乗じて体を触るなど救う気もないのに行う行為です。

 

痴漢は刑法第176条の「強制わいせつ」に該当するかどうかが問題になります。

そして、強制わいせつには、最高裁の判例があって「犯人の性欲を刺激・興奮させ、または満足させるという性的意図の下に行われることを要する。」とされています。

つまり、AEDを使用する状況では、目的は「救命」ですので、性的な意図はなく、セクハラと認定はされないでしょうというのが弁護士の方の見解です。

 

 

倒れている人への配慮を


倒れている人が意識がなかったとしても、配慮が必要です。

例えば、救命の手順では、いきなり服を脱がしたり、AEDを使用したりはしません。

まずは声掛けをして、意識や呼吸の確認、大声で助けを呼んで、AEDの手配と119番通報をしましょう。

また、周囲に助けを求める際には、救命行為をしていることを伝えましょう。

 

 

女性への配慮を


AEDを女性に使用してもセクハラにならないとはいえ、女性に対しての救命は、男性に対する以上に配慮が必要といえます。

 

主な配慮するポイントとしては、次の通りです。

 

人垣を作ってプライバシーを守る

電極パッドを貼るとき、服は全部脱がさなくても大丈夫

ブラジャーを避ければ、取らなくて大丈夫(一部のAEDを除く:構造上、胸全体に貼る必要があるAEDがあります)

電極パッドを貼ったあと、服を掛けても大丈夫

 

しかし、今年、京都大学などの研究グループが、全国の学校で心臓が停止した子供にAEDを使用したかどうかの調査結果があります。

 

結果、男子高生に対しての使用が83.2%に対して女子高生に対しては55.6%と女子高生に対しての使用が明らかに低いということがわかりました。

 

 

 

女性へのAED使用がためらわれる理由


女性へのAED使用がためらわれる原因の一つとして、各地で開かれているAEDの講習会では、こうした女性への配慮のしかたが十分に伝えられてこなかったことが挙げられます。

人形に女性の服を着せるなど、倒れている人が女性であることを想定した講習会を開く必要があるということです。

 

実際に、

AEDのパッドを貼るのに服を脱がせないといけないことに抵抗を感じている

セクハラとか後で言われることが怖い

このようなことが女性へのAED使用がためらわれる原因としてあげられます。

 

このように男性側からしてみれば、裸を見なければためらわないで救助できると考えている人が多いようです。

 

 

 

AEDを女性に使用問題の救世主!?まもるまる


そんな中、大阪市立大谷高1年で、心臓突然死を減らすのを目的に活動しているinochi学生フォーラムに所属している4人の女子高生が、まもるまると名づけられた、ストレスなくAEDが使えるように体を覆うシートを考案しました。

 

“まもるまる”は縦135センチ、横63センチの長方形で塩化ビニール製でできています。

上部に切り込みがあり、AED使用時には対象者の頭を通して体を覆い、横から服をたくし上げて電極パッドを胸に貼る。

体はシートに遮られ、女性の体を見ることもなく処置できるように工夫されています。

 

 

まもるまるの使い方


カンテレ「報道ランナー」

1 倒れている人の首に被せます。

 

 

 

 

2 ハートの部分に胸骨圧迫をします。

 

 

 

3 横から服をたくし上げます。

 

 

 

 

【特集】女性の服を脱がせ「AED使用」、男性に”ためらい”も…女子高生が”難題”に出した解決策!その名も『まもるまる』

4 AEDの電極パットを貼ります。

 

 

5 電気ショック実行

 

身体を隠した状態でも、AEDを付ける場所がわかる“まもるまる”は素材も塩化ビニールを使っているので、防水性や電気ショックを与えた時に、感電を防止する効果もあります。   

 

 

まもるまるの課題


AED使用の画期的アイデアともいえるまもるまるですが、当然課題もあります。

 

課題としては

 

胸骨圧迫を知らせるためのマークにAEDパッドを間違えて貼ってしまう人が出てくる

 

体格の差により、胸骨圧迫の位置がマークとはずれてくるのではないか

 

このような課題が挙げられますが、少しでも多くの課題を改善し、AEDに実装化され、講習や実際の現場で利用される日も近いはずです。

 

そうなれば、男性にも女性にもためらわずにAEDを使用できるようになれる日を期待しています。