出典 http://www.j-sosei.jp/contest/cpr_2017_jikei.html
日本蘇生学会は、医系学生さんの柔軟なアイデイアによる心肺蘇生法の動画を一般市民に見ていただくことで、心肺蘇生により関心と理解をして頂きたいということを目的に、心肺蘇生法普及動画コンテストを開催しています。
どの作品もわかりやすく心肺蘇生法を紹介しておりとても参考になります。
今回はその中で、第1回 心肺蘇生法普及動画コンテスト 3部作部門 理事長賞 東京慈恵会医科大学「AEDの館」をご紹介します。
ひとりの男性が彼女と待ち合わせをしていますがなかなか来ないようです。
「ゲームでもして待っていよう」。
といってゲームを取り出しました。
始めたゲームはCPRPGというロールプレイングゲームをやりながらCPR(心肺蘇生法)を学ぶゲームのようです。
モードを選べるようですが、今回はAEDの館を選んだようです。
AEDの館の扉が開きません。
特殊な鍵が必要なのでしょうか?
何か扉に書いてあるようです。
AEDを探せ。
どうやらAEDの館に入るためにはAEDを持ってくる必要があるようです。
AEDは街の目につきやすい場所にあるようです。
探してみましょう。
いざ必要な時に慌てないように、AEDはどのような場所にあるか知っておきましょう。
早速見つけたようです。
ここはどこでしょうか?
どうやら、病院のようです。
やはり多いのは病院、診療所などの医療機関です。
歯科医院など、一見心停止とはあまり関係がなさそうなところでも設置していることは多いので、普段から確認しておきましょう。
このほか、介護・福祉施設などでも設置しているところは多くあります。
多くの人が利用するという意味では、学校や市役所、図書館、公民館、スポーツセンターといった公共施設にも設置されていることが期待できます。
いずれも大きな建物の場合が多いですから、受付などで職員に設置場所を尋ねるほうがいいでしょう。あわせて応援要請すると安心です。
他にも、大きな集合住宅や会社などでは、万一に備えてAEDを導入しているところもあります。
また、デパートや大規模商業施設などでも、万一に備えてAEDを設置するところが多くなってきました。
さらに、ドラッグストアやコンビニなどは、比較的小さな店舗でも、人命救助への意識の高まりから設置しているところが増えています。
AEDを持って扉を開けると、今度は扉が開きました。
中には何が待ち受けているのでしょうか?
AEDの館
AEDの館にはAEDの精がいました。
AEDの使い方を学びたいか聞いてきています。
ここまで来たら、当然学びましょう。
AEDを使う準備
AEDがとどいたら、倒れている人の頭側にAEDを置きましょう。
AEDが届いたらその人がAEDを使えるかを確認します。
AEDを使える場合はそのまま操作をしてもらい、AEDを使えない場合は胸骨圧迫法を変わってもらいます。
電源を入れる
まず、電源を付けます。
メッセージに従って操作しましょう。
街にあるAEDには大きく分けてボタンを押して電源を入れるタイプと、ふたを開けると自動的に電源が入るタイプの二種類あります。
使い方は変わらないので落ち着いて使用しましょう。
緑色のボタンが電源ボタンです。
パッドを装着する
まずはパッドを胸に装着します。
電極パッドを貼りつけるために、倒れてる人の衣服を取り除く必要があります。
衣服を取り除くのが難しい場合は、衣服を切って胸をはだけましょう。
パッドを貼る際の注意点をHintで確かめてみましょう。
イラストに描かれている通り、右鎖骨の下と胸の左下側に心臓を挟む位置にしっかりと貼ります。
パッドを貼るときの注意点として
しっかりと皮膚に密着するように貼りましょう。
汗や水でパッドを貼る場所が濡れている場合は拭き取りましょう。
湿布などの貼り薬がパッドを貼る位置にある場合ははがしましょう。
ペースメーカーが皮膚の下に埋め込まれている場合はその位置を避けましょう。
パッドを貼る際、皮膚が濡れていないか、貼付薬が貼られていないかをチェックします。
ある場合はそれらを取り除きましょう。
小児用のパッドをつける、またはスイッチを切り替えるとAEDから流れるエネルギーが50Jまで減少します。
エネルギーが強すぎると小児の心筋を損傷してしまう恐れがあるためこのような措置がとられています。
ただし、パッドが見当たらず切り替えスイッチもわからないなど、どうしても小児用に切り替えることができない場合には成人用のもので使用することが認められています。
逆に小児用の状態で成人に使用しても効果が期待できないので使用すべきではありません。
しっかり密着させて貼りましょう。
不十分ですと正しく作動しなかったり、皮膚にヤケドを作ることがあります。
密着が不良の場合、AEDが指摘してくれるものもあります。
ケーブルのコネクタを差し込み口に挿入する
AEDにはコネクタがすでに刺さっているタイプとケーブルのコネクタを差し込み口に挿入するタイプがあります。
コネクタを装着すると、AEDが自動的に心電図を解析して電気ショックが必要かどうかを解析してくれます。
「心電図を解析します。離れてください。」
とAEDがアナウンスをしたら、胸骨圧迫を止めて倒れている人から離れます。
「ショックが必要です。体から離れてください。」
「ショックボタンを押してください。」AEDによって若干アナウンスは違います。
音声が流れたら自分が周りの人が感電しないようにしっかり倒れている人から離れてボタンを押しましょう。
再度身体に離れていることを確認しましょう。
誰も身体に触れていないことを確認して、ショックボタンを押します。
ショックをし終わったらすぐに胸骨圧迫を続行しましょう。
救急隊が到着するまで、胸骨圧迫と人工呼吸を続けます。
AEDは二分毎に解析してくれます。
パッドははがさないようにしましょう。
電気ショックが不要といわれたり、傷病者が意識を取り戻した場合でも、万が一再度意識を失いAEDを使用することになる可能性があるので救急隊員に引き継ぐまで貼ったままにします。
ゲームクリアです。
勇気ある行動そして、周囲の人の協力で救われました。
ゲームを終え、どうやら彼女も到着したようです。
おや、人が倒れてしまいました。
次に人を助けるのはあなたかもしれません。
不惑の応急手当広め隊
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