AEDだけでは人を助けることはできません 


人が倒れていたら、119番通報とAEDの要請をしますが、AEDは万能ではありません。


AEDを使えば必ず人を助けることができるAEDだけで人を助けることができる→×

倒れている人がいたため、呼吸の有無にかかわらずモニター代わりにAEDのパッドを貼るAEDは心肺停止の判断をする機械である→×

AEDは止まった心臓を動かしてくれる機械である。→×

迷ったらAED→×




これらは、AEDという言葉が一人歩きした結果できたイメージです。


AEDだけでは人を助けることはできません


では、AEDに何が必要なのでしょうか?

一つずつ確認してみましょう。
 



AEDを使えば必ず人を助けることができるAEDだけで人を助けることができる→×



心停止には4つのタイプがあります。

➀Asystole心静止 心臓の電気活動がなくなり、心臓が静止している状態

心電図asystole
心停止を示す4つの心電図波形とその対応 (hanakonote.com)



➁PEA(無脈性電気活動) 心電図に何らかの波形が現れるが、血液の拍出はなく、脈が触れない状態

心電図PEA
心停止を示す4つの心電図波形とその対応 (hanakonote.com)



③VF(心室細動) 心室がブルブル痙攣している状態で、血液の拍出ができていない状態

心電図VF
心停止を示す4つの心電図波形とその対応 (hanakonote.com)



④pulseless-VT(無脈性心室頻拍) VT(心室頻拍)の中でも、有効な心収縮ができず、脈がふれない状態

心電図pulselessVT
心停止を示す4つの心電図波形とその対応 (hanakonote.com)



AEDは上記の中でも、③と④の心臓が痙攣しているタイプの心停止に電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための医療機器です。


逆をいえば、心室細動以外の不整脈や心停止、あるいは呼吸や意識などがある場合に、AEDは電気ショックの指示を出さないため、AEDで助けることができるのは心室細動、無脈性の心室頻拍を起こしている人だけです。



また、心臓の痙攣も10分程度しか続かないため、AEDが到着するころには心臓が止まり電気ショックが不要になっていることが多くありますし、

心室細動であってももともと心臓が弱っている人や電気ショックを行うのが遅れたときなどは使っても救命できないこともあります


そのためにも、反応・呼吸がない人にはまず胸骨圧迫つまり、胸を押さないとAEDを持ってきても間に合わないということを覚えておいてください。





倒れている人がいたため、呼吸の有無にかかわらずモニター代わりにAEDのパッドを貼るAEDは心肺停止の判断をする機械である→×


AEDは心停止の際に機器が自動的に心電図の解析を行い、心室細動を検出した際は除細動を行う医療機器ですが、モニター除細動器とAEDは違います。


AEDは傷病者が心肺停止かどうかを判断することはできません。



AEDが解析しているのは、心停止状態であることを疑っている人に対して、電気ショックが必要な心停止か、それとも電気ショックが無効な心停止かを判断しているに過ぎません。


AEDは明らかに反応・呼吸がある人には装着してはいけないものとして設計されています。


呼吸の有無にかかわらずモニター代わりにAEDのパッドを貼る、AEDは心肺停止の判断をする機械ではありません。




AEDは止まった心臓を動かしてくれる機械である。→×



心臓が痙攣していると血液を送り出せません。


このような時に、正常な心拍を取り戻すために、電気で一瞬心臓を止める機械がAEDです。


しかし、その後止まった心臓が正常に動き出すことはまずありません。



正常な動きを心臓に取り戻すのに必要なのが、胸骨圧迫です。

AED使用後も胸骨圧迫が重要ということです。


最後に 迷ったらAED→×



AEDは、心肺停止の人に対して装着するように設計されている機械です。

心肺停止に陥ると、心臓が異常な痙攣状態等に陥り、通常のポンプの動きを果たせなくなります。

そのため、AEDによる電気ショックによって、心臓の異常な動きをリセットすることで、元の正常なポンプの動きに戻すことを促します。


心臓に正常な動きを取り戻すためにAEDによる電気ショック後、胸骨圧迫が有効です。


つまり、迷ったらAEDではなくまずは胸骨圧迫なのです。



胸骨圧迫に関してはこちらの記事もご覧ください。

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