2022年はどんな年になるの?応急手当Wiki的大予想

2022年はどんな年になるのでしょうか?

政治、経済、国際情勢、新型コロナウィルスの感染拡大の第6波なども気になりますが


当サイトでは

#7119について

AEDについて

心肺蘇生法ガイドラインについて

応急手当講習について


大予想していきます。


#7119の対応エリアは増えるのか?


住民が急な病気やけがをしたときに、救急車を呼んだほうがいいのか今すぐ病院に行ったほうがいいのかなど迷った際、電話で専門家からアドバイスを受けることができる#7119

いざというときにとても頼りになりますが、対象地域は全国18地域と限られています。

しかし、2020年10月には京都府全域が、2021年10月には岐阜県岐阜市周辺地域とここ数年で#7119の対応エリアが増えてきています。


そのため、2022年10月にも新しい地域が#7119対応エリアとして増えるのではないでしょうか?

救急安心センター事業(#7119)ってナニ? | 救急車の適正利用 | 総務省消防庁 (fdma.go.jp)
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2022年に#7119対応エリアとなりそうな都道府県は?


総務省では、日本全国どこにいても♯7119番が繋がる♯7119の全国展開の実現に向けて

令和3年度からランニングコスト(運営費) に係る支援整備に係る支援を行うなど経済的な支援や未実施地域に対する導入に向けた連絡・協議を行っています。

「♯7119 の全国展開に向けた検討部会」報告の中で未実施団体への意見徴収が行われており、
青森県弘前地区消防事務組合消防本部滋賀県が取り上げられていますが、

両地域とも財政的な問題や人材確保の問題、県で行うのか市町村単位で行うのかなど様々な問題を検討している段階のようです。

上記2地域以外にも静岡県も検討中というニュースが静岡新聞に取り上げられていました。

青森県なのか滋賀県なのか静岡県なのかそれとも別の地域なのか、2022年に#7119の対応エリアになる地域は出てくるのでしょうか?

2018年  
【鳥取県】
【広島県】
広島市、呉市、竹原市、大竹市、東広島市、廿日市市、安芸高田市、江田島市、府中町、海田町、熊野町、坂町、安芸太田町
【山口県】
岩国市、和木町
2019年

【兵庫県】
神戸市、芦屋市

2020年

【京都府】

2021年
【岐阜県】
岐阜市・瑞穂市・山県市・本巣市・北方町
2022年



AEDは2022年は大きな動きはなく、2021年の流れが続く?


2021年は印象的なAEDのニュースが続きました。

2022年は大きな動きはなく、2021年の流れが続くのではないでしょうか?

2021年のAEDの流れを振り返ってみましょう。

AEDニュースその1 AEDの電極パッド・切り替えスイッチの呼称変更


電極パッドやモードの名称が、「成人用」「小児用」から「小学生~大人用」「未就学児用」に変わります。


今までAEDを使うときの表現として、未就学児までを「小児用」、小学生に関しては「成人用」として呼ばれていたため、学校で心停止となった小学生に、どちらの電極パッドを使うべきか、教師が迷った事例が発生しました。

日本AED財団ではこの混乱を是正するために、2021年7月に発刊されたJRC蘇生ガイドライン2020内で子どもに使うAED電極パッドの表現を上記のように修正となりました。

順次変更となっていくため、2022年から徐々にJRC蘇生ガイドライン2020基準のAEDが発売されていくことになります。

AEDニュースその2 オートショックAEDの日本発売


2021年7月にショックボタンのない全自動のAEDが承認され2021年12月1日に販売されることになりました。

ショックボタンのないオートショックAEDのメリットは適切なタイミングでAEDが自動的に傷病者に電気ショックを与えることで、処置が遅れるリスクの低減につながるということです。

しかし、オートショックというと便利なように聞こえるかもしれませんが、オートショックだと救助者が電気ショックの際に傷病者から離れることが遅れた場合、放電エネルギーにより感電するおそれもありますので、注意が必要となります。


12月1日に発売され2022年にはオートショックAEDと従来のショックボタンを押すAEDが混在する可能性があるため気を付ける必要があります。

日本ストライカー 日本初のオートショックAED「サマリタンPAD 360P」製造販売承認を取得 | Stryker



AEDニュースその3 モバイルタイプのAED登場


2021年2月、国内で唯一、AEDを開発・製造・販売する日本光電は、小型・軽量・薄型を実現したモバイルタイプの小型自動体外式除細動器 AED-M100シリーズのレンタルを開始しました。

2021年|プレスリリース|日本光電 (nihonkohden.co.jp)


AED-M100シリーズは、パッドとバッテリーを含んで約1.0kgとかなり小型で軽くなっているため、カバンの中に入れたり、片手で持ち運ぶこともできます。

レンタル専用であること、手軽に持ち運べることからスポーツや登山、旅行などで活躍してくれること間違いなしです。

AEDニュースその4 家庭向けAED発売開始



9月、フィリップス・ジャパンは、家庭向けAED「ハートスタート HS1 Home」を発売しました。

家庭用Home AED
フィリップスAED-自動体外式除細動器 | Philips Healthcare



心肺停止が発生する場所としては66%が住宅で、その多くが居室となりますが、AEDがある家庭は多くありません。

近くの施設にあったとしても、取りに行って帰ってくるまでにかなりの時間を要します。

家庭向けAEDが普及すればそのような心配はなくなります。

一家に1台AEDの時代が近づいているのかもしれません。


AEDニュースその5 空飛ぶAEDの普及


AED搭載のドローンが2021年に本格的に動きを見せてきました。

スウェーデンなどでは実際にAED搭載のドローンが心停止の人を救ったという事例があがってきています。

https://youtu.be/y-rEI4bezWc

 

救急車到着まで平均10分弱かかりますが、学校やマンションなどではさらに時間がかかりますし、1分遅れると救命率が10%近く低くなってしまいます。

AED搭載ドローンが普及すれば条件にもよりますが、救急車より約2分現場に到着すると言われています。

日本では、天候・法律・安全性など様々な課題があり実装にはまだ至っていませんが、2022年は普及の足掛かりになる年になるのではないでしょうか?


最新心肺蘇生法ガイドラインはどうなる?


2021年3月31日に、日本蘇生協議会からJRC蘇生ガイドライン2020が公表されました。

今までのガイドラインでは、いかにシンプルに目の前の人を助けることが出来るかというところに焦点が当てられていましたが、

今回のガイドライン2020では、判断に迷う場合どうしたら良いのか?心肺蘇生法時に衣服はどうするか?溺水者への心肺蘇生は?

など具体的に記載されるようになり、

目の前の大切な人を助けるということに焦点があてられるようになりました。


コロナ禍で講習が開催されていなかったため、ガイドライン2020に沿った講習は2022年から本格的に始まっていきます。


再開する救命講習会と新しい形


新型コロナウィルス感染症の影響により休止を余儀なくされていた、救命講習が徐々に再開されてきています。

しかし、まだオンライン講習やeラーニングでの講習が多いのが現状です。

また、地域によっては、消防署の上級救命講習や日本赤十字社の救急法など長時間にわたる講習は開催されない地域も多いので事前に調べておく必要があります。


全国の消防本部途へのリンク全国の消防本部等へのリンク集 (fcaj.gr.jp)

日本赤十字社各支部リンク本社・支部|施設案内|赤十字について|日本赤十字社 (jrc.or.jp)

他にも救命講習を行っている団体は数多くありますが、消防や日本赤十字社に比べると、医療従事者等が受講する講習の方が多く、講習会の内容や費用についても団体毎に異なりますので一部ご紹介します。

一般社団法人 国際救命救急協会  I.E.M.Ahttps://www.i-e-m-a.org/
日本循環器学会JCS-ITChttp://itc.j-circ.or.jp/
JAEA(ジャイア) 日本災害救護推進協議会https://www.jaea.org/index.html
一般社団法人
日本救急医療教育機構
http://www.aha-tts.com/ 
BLS横浜https://bls.yokohama/
EMR財団https://emr.or.jp/request-custom-made/
日本BLS協会http://blsjapan.com/index.html
NPO法人
大阪ライフサポート協会
https://osakalifesupport.or.jp/



2022年の救命講習はガイドライン2020に沿うだけでなく、

ショックボタンのあるAEDとオートショックAEDの相違点、
オートショックAEDの使用上の注意点やオートショックAEDのロゴマーク周知について

内容を充実させることが求められています。

そのため、やはりオンライン講習では伝わりきらない部分が生じてしまうため、一刻も早いコロナの終息とオフラインでの講習会開催が求められます。

救命講習に関してはこちらの記事もご覧ください。



最後に


2022年には大規模なイベントや大声で声援を送るようなスポーツ観戦も解禁されることになりそうですがどんな年になるのでしょうか、最後に日経ビジネスより年間スケジュールをご紹介します。


2022年はこんな年! 物価から国際政治まで10のトピックを徹底予測 (7ページ目):日経ビジネス電子版 (nikkei.com)
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2022年はこんな年! 物価から国際政治まで10のトピックを徹底予測 (7ページ目):日経ビジネス電子版 (nikkei.com)
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2022年はこんな年! 物価から国際政治まで10のトピックを徹底予測 (7ページ目):日経ビジネス電子版 (nikkei.com)
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2022年はこんな年! 物価から国際政治まで10のトピックを徹底予測 (7ページ目):日経ビジネス電子版 (nikkei.com)
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参考文献・引用


救急安心センター事業(#7119)ってナニ? | 救急車の適正利用 | 総務省消防庁 (fdma.go.jp)
救急安心センター事業(♯7119)をもっと詳しく! | 救急車の適正利用 | 総務省消防庁 (fdma.go.jp)
BLS横浜ブログ
AEDガイド – AEDのことがすべて”分かる”情報サイト|心肺蘇生、法律、メンタルケア、AEDの価格、使い方まで。 (inoti-aed.com)
ストライカー – 医療器具・機器 製造メーカー | Stryker
日本光電 (nihonkohden.co.jp)
有意義な医療に革新する | Philips Healthcare
AED搭載ドローンの可能性、欧州心臓病学会で発表|Beyond Health|ビヨンドヘルス (nikkeibp.co.jp)
2022年はこんな年! 物価から国際政治まで10のトピックを徹底予測 (7ページ目):日経ビジネス電子版 (nikkei.com)

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