119番通報の仕方と119番通報をしている電話の向こう側を徹底解説

出典 https://youtu.be/JeLjZ0X3xnA?t=1


119番通報するとき慌ててしまいますよね。

しかし、「早く来て」とだけ言って電話を切ってしまうのは困りものです。



いざというときに焦らないように、119番通報はどのようにすればよいのか?119番通報をするとどこにかかるのか?救急車はどのタイミングで出動するのかご紹介します。

119番通報の流れ

あなた
局番無しの119番をダイヤル



通信指令
119番消防です。火事ですか救急 ですか?



あなた
救急です!



通信指令
場所はどちらですか?

(マンション、アパート名も教えてください。)



あなた
こちらは○○区○○町○丁目○番地○○号(○○マンション○○号室)○○という家です。



通信指令
どなたがどうされましたか?

※傷病者の意識・会話・呼吸・歩行の状態等も伺うことがありますので簡潔にお答え下さい。



あなた
子どもが頭を打って意識がもうろうとしています。



通信指令
あなたのお名前とお使いの電話番号を教えてください。



あなた
私の名前は○○で電話番号は××です。



通信指令
もう救急車は出ていますので待っていてください。



上のような流れが一般的ですが、焦っていると冒頭のような「早く来て!」と言って電話を切ってしまうケースもかなりあるそうです。


実は通信指令の誘導に沿って話をした方が救急隊の到着は早いのです。

大阪市が全国で初めてパソコンやスマートフォンで応急手当アプリを開発しており、とてもわかりやすいのでこの動画をご覧下さい。

動画:YouTube 大阪市ボジョレーに学ぶ応急手当


119番電話がつながる場所


119番通報は各消防本部の通信指令室につながります。

東京は23区なら23区は大手町、多摩地区(稲城市と島はそれぞれの消防本部につながるので除きます。)は立川につながります。

ですので、

119をすると「はい、119番です」と電話にでますので驚かないでください。

救急車は病院から出てるのではなくて、119を電話した際に話をしているのは指令員です。



最初に聞かれること


まず聞かれることは「火事ですか?救急ですか?」です。




これも慌てずに答えましょう。


指令員は消火活動の経験を一年間以上勤めないとなれないプロですので、自分で何でも言うのでなく、任せましょう。



次に聞かれること


次に聞かれるのは場所です。



「住所はどこですか?」と聞かれますので事故もしくは火事が起きている住所を伝えてください。


指令員は、三つのモニターを見ながら、これらの内容を聞いて、コンピュータに入力していきます。

火事か救急、場所を入力した時点で、出場準備のための「予告指令」が最寄の消防署に流れます。

通信指令室では、「予告指令」と同時に、その現場付近の地図が表示され、災害種別に応じた車両・台数を自動編成して、災害指令画面が立ち上がります。

そのため、住所をうまく伝えられなかったり、電話中に意識を失っても救急隊が迎うようになっていますので安心してください。



慌てずに伝えましょう


この時点でもう消防隊員は準備していますので、慌てずに指令員に災害・事故・傷病者の容態を伝えます。

※火災の場合は「何が燃えているのか?」「逃げ遅れなど人命危険がある、なし」救急の場合は「意識がある、なし」「呼吸をしている、いない」「何歳くらいの方か」などがとても重要な内容です。



救急隊出発


最後に通報者の名前、電話番号を聞かれます。


それらを確認し、さらに、災害の規模を選択したうえで「出動指令」ボタンを押下すると、各消防署所に出動指令が流れます。


この間、通報者の電話は切断されることなく救急要請などでは、「応急手当」を指導するためそのまま通話を切らないで指導することもありますが、救急隊員はもう向かっていますのですぐに電話を切らないでください。



口頭指導について


消防の通信指令員が119番通報してきた人に対して、通報内容から傷病者の状態を判断します。


そして、救急車が到着するまでの間に何らかの対応が必要であると判断した場合、その状況に即した具体的な応急手当の方法を口頭で指示し、協力を要請します。


これを口頭指導と言います。




実際に傷病者に意識がない場合、電話先で通信指令員は「心肺蘇生法のやり方を知っていますか?」と聞いてきますので正直に答えましょう。


また、「AEDは近くにありますか?」「AEDを持ってきてください。」と言われますので誰かがいるときは依頼し、周りに誰もいないときは自分で取りに行きます。


まず、固い場所に寝ているかを聞かれますので可能であれば胸骨圧迫が行いやすい、固い場所に移動します。

救急隊が到着し交代するまで、または、傷病者に正常な呼吸や胸骨圧迫をしている手を払いのけるなどが認められるまでは続けてくださいと言われます。

AEDが到着したら救急隊にAED到着の旨を伝えましょう。


最後に


119番通報をした時、どうしても慌ててしまい、「早く来て」とだけ言って電話を切って救急隊員を待ちたいという気持ちはあると思います。


しかし、指令員が向かうわけではありませんし、指令員の口頭指導により、助かる命もありますので、大切なひとを守るためにも119番通報の仕組みをぜひ覚えておいてください。

最後にポイントをまとめておきます

【救急】

  • 誰の具合が悪いのか
  • どんな症状(怪我)を訴えているのか
  • いつからその症状があるのか
  • 冷や汗をかいたり、皮膚が冷たくなっていないか
  • 意識はあるのか
  • いつもどおりの呼吸をしているのか
  • 出血はあるのか
  • 怪我の程度はどうか 
  • 持病(既往歴)はあるのか
  • 掛かり付けの病院はあるのか

【火災】

  • 何が燃えているのか
  • どんな建物(建物構造や用途)なのか
  • どこが燃えているのか
  • どんな規模で燃えているのか
  • 怪我人はいるのか
  • 怪我の程度はどうか
  • 周囲への延焼の危険はあるのか
  • 危険物等の特殊な物品の有無
  • どんな車(普通自動車、トラック、塵芥車…)が燃えているのか
  • 建物の中や車内に取り残されている人はいないか(逃げ遅れた人はいないか)

この他にも質問されることがありますが、ゆっくりと落ち着いて通信指令員の質問に答えてください!



119番通報をした後の流れに関してはこちらの記事もご覧ください。


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