出典 https://www.nhk.or.jp/dsp/sniffersp/
「何か臭い気がする」
「でも、髪の毛でも身体でも口臭でもない」
「大きく息を吸うときに臭う」
そんな時は自分の鼻が臭いのかもしれません。
鼻の臭いは、臭う場所によって原因が違ってくることがあり、病気が原因であることもあります。
そこで今回は、鼻の横がクサい、下がクサい、中がクサい、鼻息がクサい 鼻の匂いの原因と対処法をご紹介します。
目次
鼻の横がクサい
鼻の横が臭う原因としては、皮脂やよごれの臭いです。
角栓という、皮脂と毛穴の中で剥がれた角質の断片が混ざり、酸化し硬くなったものが臭っています。
鼻の下が臭い
鼻の下が臭う場合は、鼻の中に皮脂が溜まっている時、何らかの原因により毛穴が広がり、皮脂が酸化することで鼻の下が臭くなります。
鼻毛の毛穴というのは意外と大きく、皮脂も多いため皮脂がたまりやすいので注意が必要です。
鼻の横がクサい・鼻の下がクサい場合の対処方法
この症状の対策は小鼻部分(鼻翼)部分の穴の角栓対策です。
その基本は毎日の正しい洗顔です。
具体的ステップとしては、
1. 入浴・蒸しタオルで気になる部分を広めにふやかす
2. オイルタイプのクレンジング剤での洗顔
3. 化粧水で毛穴の引き締めと周囲の皮膚の保湿
となりますが、やり過ぎには注意です。
また野菜をしっかりとる、食生活における脂肪分や炭水化物の摂りすぎに注意する、等の対応も必要です。
正しい洗顔の仕方についてはこちらの記事をご覧ください。
鼻の中がクサい
鼻の臭いで最も原因が多岐にわたるものが、鼻の中の臭いです。
特に病気が原因のものもありますので、たかが鼻の臭いと侮ることはできません。
ここでは、代表的な鼻の中の臭いの原因をご紹介します。
鼻毛や毛穴
皮脂が分泌される皮脂腺は毛穴の出口付近に存在しており、体毛が濃い場所は毛穴が多くなるので比例して皮脂腺も多くなって皮脂量が増します。
とくに鼻の中は、個人差はあるものの比較的カラダの中でも毛量が多い部分なので、皮脂が溜まりやすく酸化などによる臭いの原因になります。
生活習慣の乱れ
日常的なストレスや不規則な生活は「ホルモンバランス」の乱れの原因となります。
これにより、皮脂の抑制作用のある女性ホルモンや皮脂分泌を増加させる男性ホルモンの分泌バランスが悪くなって皮脂が過剰分泌されます。
また、炭水化物や脂質などの摂りすぎによる偏った食事も皮脂量の増加につながるため、鼻の中が臭くなる原因になります。
副鼻腔炎・蓄膿症
鼻の中の臭いで最も気を付けなくてはならないのが、蓄膿症(副鼻腔炎)です。
蓄膿症(副鼻腔炎)は、鼻の奥にある副鼻腔に膿がたまる症状をいいます。
風邪やアレルギーによって鼻の中に炎症を起こし、長引くと副鼻腔にも炎症(副鼻腔炎)が起きます。
アレルギー症状がある人の場合には副鼻腔炎になりやすいため、病院で治療を受けることが大切です。
そのまま放置したり、副鼻腔炎が慢性化し、膿がたまるものを蓄膿症といいます。
蓄膿症の臭いの特徴
蓄膿症になると、鼻水に膿が混じるため腐敗臭のような臭いをします。
よく言われる臭いとしては、魚の腐った臭いや生ごみの臭いです。
蓄膿症の特徴
鼻水が出るものとして、アレルギー性鼻炎がありますが、蓄膿症は頭痛の原因にもなりますので、放置せず、以下のような場合は病院で診断を受けるようにしてください。
鼻がつまり息苦しい
ドロッとした黄色い鼻水が出る(悪化すると緑色の鼻水に。)
鼻汁が喉にたれネバネバする(後鼻漏)
鼻水が臭う
鼻をかんでもかみきれない
頭痛や頭が重くなる
鼻の周りが痛いなど顔面痛を起こす
食べ物の味やにおいがしない
アレルギー性鼻炎との最大の違いは、蓄膿症が原因で出る鼻水は黄色でネバネバしており、アレルギー性鼻炎の鼻水は無色透明でサラサラしているという特徴があります。
蓄膿症の見分け方
蓄膿症になると副鼻腔に炎症を起こしているので、鼻の付け根部分を指で押すと痛く感じます。
また、鼻づまりで息苦しくなり口呼吸になるのも特徴ですが、蓄膿症が悪化すると鼻茸ができるため鼻が詰まりやすくなります。
蓄膿症の見分け方としては
手指で鼻の付け根をおさえると痛みを感じる
鼻水や鼻くそが臭い
黄色や緑色の鼻水が出る
ということがあげられます。
また、鼻炎になっているため、鼻汁や膿が喉に垂れることもあります。
この場合は、喉に鼻汁がべったりと付くので違和感を感じるようになります。
蓄膿症が重症化して、鼻にポリープというできものができてしまった場合や、鼻の形状に原因がある場合には手術をする場合もありますので、鼻づまりがひどいと感じたら放置せずに耳鼻科で診断を受けるようにしてください。
虫歯が原因で発症する場合があり、その場合は歯を治療することが先決となります。
虫歯の痛みを和らげる方法はこちらをご覧ください。
鼻息がクサい
鼻息がクサい原因は臭鼻症(しゅうびしょう)という、鼻の粘膜が薄く硬くなることで鼻腔が広がり、鼻の中が乾燥する病気です。
病気の原因ははっきりと分かっていませんが、鼻炎になって鼻の中が乾燥すると雑菌が増えるため、鼻の中臭鼻症(しゅうびしょう)は鼻腔内の粘膜の萎縮と乾燥などにより、鼻が臭くなったり臭い鼻息が出る病気です。
また、口が臭う場合もあります。
口臭に関してはこちらの記事をご覧ください。
鼻の中がクサい・鼻息がクサい場合の対処法
症状が重い場合は、洗浄や投薬などの治療を行いますので、病院で診断を受ける必要があります。
マスクをする
排気ガスや便の臭い、食べ物の匂い、ホコリの臭いを吸わなければ、鼻水、鼻くそは臭くなりません。
そのため、空気中のホコリの臭いが気になるのであれば、マスクを着用すると良いでしょう。
マスクを着用すれば、鼻くその量も減り、臭いも格段に落ち着きます。
鼻の中を洗う
洗顔する時に花の中を洗ったり、花粉症対策に使われている鼻うがいで洗浄すると効果的です。
鼻うがいとは
その方法は少量の生理食塩水を使った鼻うがいです。
座った状態で頭を60度以上後ろに倒すか、上向きに寝た状態で、生理食塩水をそれぞれの鼻にスポイトなどの容器を使って2cc程度入れます。
鼻から入れた食塩水は口から出しても、そのまま飲み込んでもかまいません。
生理食塩水の作り方
用意するものは
ミネラルウォーター
塩(できれば天然塩)
計量器
です。
500ミリの水なら4.5グラム、1リットルの水なら9グラム、2リットルの水なら18gの食塩を入れます。
良く振って完成です。
どうしても鼻にしみるという方は
ハナノア
ハナクリーンS
アルガード 鼻すっきり洗浄液
など鼻洗浄液がおすすめです
鼻うがいは1日に1回くらい行うのがおすすめで、やりすぎてしまうと鼻の粘膜に負担がかかり、必要な成分まで洗い流してしまうため注意が必要です。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
最後に
自分は臭いがわかるが他人にはその臭いがわからない場合、身体的な問題や疾患が無く自分自身の強い思い込みが原因の場合が多くあります。
身体的な問題や疾患が無く自分自身の強い思い込みが原因となっていることが多い方は、
カウンセリング等で鼻臭が無いことを理解する
口臭ガス測定器を用いて個別にチェックして問題がないことを確認してもらう
ことで、心理的な思い込みを克服してゆくことが改善につながります。
臭いは自分の身体の調子を測るバロメーターの役割もあります。
また自分の匂いが気になる方はこちらの記事もご覧ください。
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