出典 http://applebat.com/?m=20130113
鼻がつまるとぼーっとしたり、集中力がなくなったり、頭がいたくなったりと様々な問題がでて悩んでいる人は多いと思います。
そして、寒い時期や花粉の季節でなくても鼻づまりで悩んでいる人も多いと思います。
そこで、今回は鼻づまりの黒幕と対処法をご紹介します。
目次
鼻づまりの原因
鼻づまりの主な原因は次のものがありますが、一つではなく複数の原因が同時に起こっている場合も多くあるため注意が必要です。
急性鼻炎、アレルギー性鼻炎による鼻づまり
鼻炎は、さまざまな原因によって、鼻腔内の粘膜が腫れることで、くしゃみや鼻水が出やすくなる病気です。
鼻腔内の粘膜には、たくさんの毛細血管が通っているため、毛細血管が拡張したり収縮したりすることによって、鼻腔内の粘膜も腫れたり、ひいたりします。
鼻炎による鼻づまりは、鼻の中の粘膜が腫れることによって、鼻の通りが悪くなって起こります。
実は、鼻炎の鼻水は水っぽいので、鼻水自体が鼻づまりの原因となることは、ほとんどありません。
副鼻腔炎による鼻づまり
かぜを引いたときには、細菌感染によって、副鼻腔炎にかかりやすくなります。
かぜのウイルスに感染した鼻の粘膜は、抵抗力が落ちるので細菌にも感染しやすくなります。
細菌に感染すると、透明で水っぽかった鼻水が、黄色や緑の粘性のある鼻水に変わります。
さらに、副鼻腔炎になると、鼻腔内に粘性の高い鼻水がたまり、鼻づまりの原因となります。
鼻の構造等によって起こる鼻づまり
鼻中隔弯曲症
左右の鼻腔を隔てている「鼻中隔」という壁が、どちらかに大きく曲がっているために、空気の流れが悪くなります。
鼻たけ(ポリープ)
鼻腔内の粘膜にできるポリープが空気の流れを妨げます。鼻たけは、副鼻腔の入り口付近にできやすく、副鼻腔炎による粘膜の腫れが長く続いたり、繰り返し起こったりすることで、粘膜の腫れが戻らなくなったものです。
アデノイドの腫れ
アデノイドは、口蓋の裏側で、鼻の一番突き当たりの奥にある、扁桃と同じリンパ組織で、子どもの鼻づまりの原因としては最も多いものです。アデノイドは、鼻からの空気の通り道にあるため、肥大すると鼻呼吸がしづらくなります。
鼻づまりと自律神経の関係
鼻づまりは、自律神経と大いに関係しています。
自律神経は血管や内臓の動きなどをコントロールし、自分の意志とは無関係に働いています。
心身が活動したり緊張したりする際に優位になる交感神経と、休息時に優位になる副交感神経の2つから成り、両者が臨機応変にバランスを取ることで健康が保たれています。
鼻づまりの黒幕
鼻の粘膜の腫れや出来物、鼻汁が溜まるといった原因の他にも、軟骨が極端に曲がっているなど鼻のつくりが原因で空気の通り道がなくなり鼻がつまる原因となります。
その中でも粘膜の腫れが鼻づまりの原因として多いのてすが、鼻の中にある下鼻甲介という粘膜のひだには、自律神経が絡んだ血管が張り巡らされています。
自律神経のうち、副交感神経が興奮すると、鬱血して血管が広がります。
そして、鼻の粘膜が腫れて空気が通りにくくなったり、鼻汁がたまっていきます。
つまり、鼻づまりには黒幕である鬱血を解消するために交感神経を刺激することが効果的です。
その効果がある3つの方法を紹介します。
鼻づまりを治す3つの方法
わきには、鼻の穴の毛細血管を収縮させる交感神経が走っています。
わきを圧迫して交感神経に刺激を与えると、鬱血を解消し、粘膜の腫れが治まります。
①わきでペットボトルを挟む
右の鼻の穴がつまっている場合には、左のわきで、中身が入っている500mLのペットボトルを挟み、ぎゅっと締めつけます。
しばらくすると、鼻の通りがよくなってきます。
左の鼻の穴がつまっていたら、右のわきでペットボトルを挟みます。
「皮膚圧による半側発汗反射」といって、体の圧迫を受けた側では交感神経の働きが抑えられ、圧迫を受けていない側では交感神経が興奮するという反応を利用するのです。
鼻づまりを解消させる効果は、ペットボトルを挟んだ時間の5〜6倍ぐらい続きます。
ペットボトルが無い場合は自分の拳をわきにはさんで代用できます。
ただ、わきを長時間圧迫すると手や腕がしびれてくるので、5分以内にしましょう。
②横向きに寝る
「皮膚圧による半側発汗反射」を利用した方法が、もう一つあります。
鼻づまりが起こっている鼻の穴とは反対側を下にして、横向きにして寝るのです。
例えば、右の鼻の穴がつまっている場合は、体の左側を下にして、左のわきを圧迫しながら寝ます。
数分で鼻の通りがよくなってきます。
寝ているときに鼻がつまって息苦しくなったら、この方法を試すといいでしょう。
③ 飛び魚のポーズ
次の方法も思いきり脇を締めて圧力をかけることで、交感神経が刺激されて血流が良くなり、鼻が通るようになります。
①手を体の後ろにもっていき手のひらが背中の方をむくように左右の指を組みます
手を後ろ手に組んだ状態にしましょう
②手を組んだら腕をのばし息を吐きながら状態を折り曲げます
”おじぎ”の形をとります
③そのままの姿勢を5秒キープ
をします。
5秒キープが終わったらゆっくり状態を上げていきます
最後に
交感神経と副交感神経というとなんとなく”副交感神経が良い”ようなイメージがついていますが交感神経を刺激されることによって不眠になるかというとそんなことはありません。
交感神経を刺激して鼻づまりを解消しましょう。
鼻づまりに関してはこちらの記事もあわせてご覧ください。
不惑の応急手当広め隊
最新記事 by 不惑の応急手当広め隊 (全て見る)
- 応急手当Wiki的 応急手当Web講習 その3気道異物除去 - 2021年4月17日
- AEDにまつわる都市伝説 徹底解説 - 2021年4月11日
- クイズ形式で学ぶ 応急手当普及シリーズ 第3回 『普段通りの呼吸がなければ押す!』 - 2021年4月4日