肩こりや腰痛で悩んでいる方は多いと思いますが、実は共通の原因があります。
それが首の姿勢です。
首の姿勢が悪いと首まわりがこる・痛みます。
その結果、肩こりや腰痛が引き起こされます。
そこで今回は、首こりの原因と首こりに効くツボをご紹介します。
目次
首こりと腰痛の関係性
首と肩は繋がっているため、首こりが肩こりに関係していることはすぐわかりますが、離れている腰の痛みはなぜだか首こりに関係しているのでしょうか?
背骨を通して、首と腰はつながっています。
地球の重力に対してまっすぐ引っ張られるように、身体は絶えずバランスをとろうとしています。
首が前へ出ると、腰や胸を後ろに曲げてバランス調整をしようとします。
首が左へ折れると、腰が右方向へ傾いてバランスをとろうとします。
その結果、首や肩に痛みを抱えている人が、腰にも痛みを発症するということも起こるのです。
なぜ『こる』のか?
では、肩こり、首こりに代表される『こり』とはなぜ起こるのでしょうか?
こりとは何らかの原因によって筋肉が正しく機能できない状態つまり、筋肉の「弛緩」障害と言えるかもしれません。
筋肉には収縮(縮む)と弛緩(伸びる)という働きがあります。
筋肉の状態や、行いたい動作に応じて脳から命令が下され筋肉の収縮が起こり、その目的が達成されたら弛緩するというのが正しい筋肉の働きです。
しかし、長時間のデスクワークやスマホの使用などで、特定の筋肉に常に収縮の命令ばかりが下るようになります。
すると、筋肉は弛緩することができなくなります。
このような事が日常的に起こると血流が悪くなり、筋肉の状態を把握し脳へ伝える受容器が誤作動をはじめます。
必要のない時にも収縮が必要という刺激を脳へ伝え、脳は常に特定の筋肉への収縮を命令する状態になってしまいます。
その結果、筋肉が硬直して正常な筋肉の伸び縮みができなくなり、首こり、肩こりに繋がってしまいます。
首がこりやすい原因
首は、脳と身体をつなぐ“橋”のようなもので、太い血管や神経が通っているため、首の筋肉が緊張して血のめぐりが悪くなると疲労物質や発痛物質がたまります。
細い骨と筋肉でスイカほどの重さ(約5kg)がある身体の中で一番重い頭を支えているため、首は疲れがたまりやすい場所なのです。
姿勢
同じ姿勢で集中してスマホを見入っていると、重い頭を支えている首の筋肉が疲れて来ます。
読書やパソコンでの作業も同じく座ったまま同じ姿勢で行うので首が凝ります。
冷え
露出が多い服装は出ている部位が冷えます。
特に気温の低い時期は、冷えから凝りが発生してひどいと痛みを感じる事もあります。
メガネやコンタクトがあっていない
目を酷使しても首が凝ります。
メガネやコンタクトの度があっていないと目の筋肉の疲労によって首が凝ります。
枕があっていない
枕の高さが合わない時にも不自然な姿勢で眠る事になりますので、首が凝る原因になります。
病院へいくべき首こり
一般的なこり解消の方法を行なっても全く改善しない
痛みが日増しに強くなったり、広がってゆく
めまいや吐き気、動悸やのぼせなどがある
頭痛や熱、息苦しさなどがある
手のしびれを感じる
手や指が以前よりも動かしづらくなる
物をよく落とすようになった
腕や手に力が入らなくなったり、手の感覚が鈍くなったと感じる
冷たい感じがする
胸や背中、お腹の痛みを伴う
痛みの箇所が点々とする
夜間、朝方などの決まった時間になると症状が出る
肩や首のこりというのは、筋肉疲労による血行障害が原因で痛みやこりをもたらしますが、こりに伴う上記の症状は首の病気や内科系の疾患、重篤な疾患の可能性もあります。
休めば治ると軽く考えず、医療機関で診てもらうようにしましょう。
首こりに効くツボ
筋肉、筋膜、血流が影響している首こりであれば、ツボを押すことによって痛みが緩和されます。
風池・天柱(ふうち・てんちゅう)
https://www.sawai.co.jp/kenko-suishinka/tsubo/201205.html
風池は、首筋のやや外側、うなじの窪みにあります。
天柱は風池から親指1本分内側寄りのやや下に位置します。
それぞれのツボを両手の親指で押しながら、頭をゆっくり前後に動かします。
落枕(らくちん)
出典 https://ourage.jp/wp-content/uploads
落枕は、手の甲側にあって、人差し指と中指の股から親指幅分くらい手首側に入ったところ、骨と骨の間を指で手首側に押していくと突き当たる部分です。
ここを親指で押しながら、首を回してみてください。
着実に痛みが軽減していくのがわかるはずです。
最後に
首こりの一番の原因は姿勢です。
最後に簡単にできる首の姿勢を正す方法をご紹介します。
1.まず、「首」を起こしてください
コツは顔を正面に向けたあと、軽くあごを引いて目線を15度下げます。
2.次に、「胸を起こして、開く」動作をします
胸をグッと前に張り出します。
ただし、このままだと張り過ぎなので、右手の親指と中指で鎖骨の下を押さえ、 胸の皮膚と筋肉を軽く真下へ押し下げます。
3.最後に、「お腹を引っ込める」動作をします
これだけでも楽になります、首こりに効くツボと併せて行いましょう。
不惑の応急手当広め隊
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