出典 https://tv-rider.jp/column/2795
日本人の国民病ともいわれ、身体の悩みの中でも男女ともに上位に入るのが肩こりです。
(厚生省調べで女性第一位、男性第二位)
肩こりがひどくて、眼精疲労、集中力低下、めまいや頭痛など多彩な症状引き起こすという人も少なくありません。
そこで、今回は肩こりが起こるメカニズムを理解するとともに、一人でできる肩こりが楽になるツボ押しをご紹介します。
肩こりはなぜ起きるのか?
そもそも、肩こりはなぜ起きるのでしょうか?
肩こりとは総称で、首から背中の上部、肩や上腕に関わる筋肉の鈍い痛みや圧迫感、違和感、不快感をひとくくりにして肩こりといいます。
従来から、肩こりは首の後ろを支えている筋肉の緊張で発生する慢性痛の一種と考えられていました。
筋肉の緊張が、筋内を走る血管を圧迫して血流障害は発生します。
血流の流れが悪くなると、筋肉に行くべき酸素の量が減少したり、乳酸などの疲労物質が蓄積してしまいます。
それらによって発生した筋肉痛が新たな筋緊張を発生させて悪循環が形成されます。
つまり、肉体的、精神的なストレス、自律神経の乱れなどによる肩周辺の筋肉の緊張と血流不足が原因です。
肩こりの4つの原因
運動不足
運動不足になると肩回りの筋肉が活動する機会がなくなり、常に同一姿勢でいることによって筋肉が過度に緊張状態となり、凝り固まってしまうのです。
スマホなどによる姿勢の悪化
本来であれば人の脊椎はまっすぐではなく、S字カーブを描いています。
それが画面を凝視することで視線や頭が落ち、それを支えるために首から肩にかけての筋肉が頑張らなければならなくなっているのです。
いわゆる猫背になってしまいがちなのです。
猫背になると肩に余計な力が入るため、肩こりの原因になります。
冷え症
女性だけでなく、冷房の影響で、男性にも冷え性は多いとされています。
冷えは末端だけでなく、より深部の内蔵の冷えも引き起こします。特に夏場は冷たい物を飲食し内臓を冷やす機会も多くなります。
血流が滞り肩回りの血流も阻害されることにより肩こりが引き起こされるのです。
ストレス
精神的なストレスは自分の体を守ろうとセンサーが働き、自然と体全体に力が入ってしまうのです。
そのため、筋肉が過度に緊張状態となり、凝り固まってしまうのです。
いわゆる、「肩に力が入ってる」という言葉がまさに肩こりの原因なのです。
病院へ行くべき肩こり
肩こりも原因が様々ですので、自分で判断せずに以下のような場合は医師の診断を受けるようにしましょう。
安静にしていても痛みを感じる
痛む部分に腫れが見られる
肩こりが長く続く
動かさなくても強い痛みがある
激しい頭痛やめまい嘔吐などがある
腕や手が思うように動かせない(麻痺がある)
腕や手のしびれが続いている
ほかの症状はないが痛みが強い
重大な病気が隠れていることがありますので上記以外でも不安に感じるときは必ず医療機関にかかるようにしてください。
肩こりは勉強や仕事、家事など日常生活でよくみられる症状のため、軽く考えてしまいがちです。
しかし、肩こりのほかに何らかの症状が現れている場合には、軽視せずに早めに整形外科を受診しましょう。
受診した際にはいつごろから症状がでたのか、肩こりのほかにどのような症状が現れているか、どういった体勢をとると症状が現れるか(または症状が悪化するか)、日常生活の中で同じ姿勢や繰り返す動作などがあればその旨を医師に伝えましょう。
出典 https://www.bing.com/videos/search?q=%e3%83%89%e3%82%af%e3%82%bf%e3%83%bcx&&view=detail&mid=582BB3F455405B64D8AB582BB3F455405B64D8AB&&FORM=VRDGAR
肩こりに効くツボ
筋肉、筋膜、血流が影響している肩こりであれば、ツボを押すことによって痛みが緩和されます。
肩井(けんせい)
出典 https://w.grapps.me/beauty/
肩がこると無意識に押している人が多いのが、肩の真ん中にある肩井で、肩こりだけでなく、首のこりにも効果があります。
人によって微妙に位置が違いますが、肩がこっている人は触ると固い感触があるので、すぐに分かると思います。
肩井は親指以外の4指をそろえて刺激すると効果的です。
さらに、4本の指で肩井に手をかけて押したまま肩をぐるぐる回すことによって、背中の肩甲骨も刺激され、肩全体がほぐれやすくなります。
中府(ちゅうふ)
出典 https://www.sawai.co.jp/kenko-suishinka/tsubo/201712.html
中府は鎖骨の下のリンパ部分にある肩こりに効くツボです。
4本の指を使って押しましょう。
マッサージのようにくるくると回しながら押すように刺激しましょう。
支正(しせい)
出典 https://gogo89.com/shinnkyu-news/
手の小指から肘(ひじ)に上がっていくラインにあり、筋肉が何本も密集している場所にあります。
ここは肩につながっているので、押してほぐすことで肩こりに効果があります。
押すときは、反対側の手全体で腕をつかむようにしながら、親指を使って刺激してください。
最後に
肩こりの原因はスマホによる姿勢の悪化やストレスであり、現代病ともいえるものです。
同じ姿勢を続けることなくこまめに体制を変えたり、ウォーキングなど軽い運動などできるところから少しずつ肩こり防止に努めていきましょう。
不惑の応急手当広め隊
最新記事 by 不惑の応急手当広め隊 (全て見る)
- AEDにまつわる都市伝説 徹底解説 - 2021年4月11日
- クイズ形式で学ぶ 応急手当普及シリーズ 第3回 『普段通りの呼吸がなければ押す!』 - 2021年4月4日
- ペットボトルで心配蘇生の練習をやってみた! - 2021年3月28日