出典 https://www.youtube.com/watch?v=WI6VRdHjo3Q
疲労回復に効果がある食べ物は次のうちどれでしょうか?
1 鶏の胸肉
2 豚ロース
3 カツオ
正解は 1,2,3全部です。
ハードな運動をしたり、過度のストレスがかかったりすると、筋肉や自律神経の細胞で活性酸素が大量発生します。
こうして細胞が酸化ストレス状態になるとFF(ファティーグ・ファクター)というたんぱく質が発生し、その情報が脳に伝わって疲労感が生じるものと考えられています。
体内でFFが増えると、それに呼応するようにFR(ファテイーグ・リカバー)というタンパク質が生成されます。
このFRのおかげで疲れても少し休めば元気になれます。
しかし、刺激のない毎日で活性酸素があまり発生しない状態ではFRも作られないので、FRの生成能力そのものが低下していきます。
そのため、何らかの強いストレスを受けたとき、FRの生成が追いつかず、疲れが取れにくい体になってしまいます
鶏の胸肉、豚ロース、カツオ、マグロなどに多く含まれている、イミダゾールジペプチドは、非常に高い抗酸化作用をもつアミノ酸で、疲労回復物質のFRの生成を助ける働きがあります。
イミダゾールジペプチドの疲労回復効果はビタミンCより高いと言われています。
イミダゾールジペプチドのように疲労回復に効果のある食べ物がある一方、調理方法によっては疲労回復効果が得られなくなってしまう食べ物もあります。
そこで今回は、クイズ形式で疲労回復に効果のある食べ物・調理方法をご紹介していきます。
目次
問題1
豚肉だけ食べるのでは疲労回復効果を十分に得ることができません。
豚肉に多く含まれているビタミンB1を効率よく摂取するために良い食べ物は次のうちどれでしょうか?
1 お酢
2 砂糖
3 塩
答え
1
解説
正解は1のお酢です。
ビタミンB1を効率よく摂取するためには、クエン酸を一緒に摂ることが大事です。
クエン酸はお酢、レモン、パイナップル、みかん、キウイ、梅などに多く含まれています。
酢豚にパイナップルや、とんかつにレモンを添えたり、酢の物を食べることによって、ビタミンB1とクエン酸の相乗効果で疲労回復効果が高まります。
問題2
疲れている時に食べると逆効果なものは次のうちどれでしょうか?
1 うなぎ
2 てんぷら
3 寿司
答え
1
解説
正解は1のうなぎです。
戦前・戦時中から戦後にかけての深刻な食糧難だった時代は、エネルギー不足によって疲れを感じるという症状がよく見られたそうです。
そのため、少量でもたくさんのエネルギーを摂取できるうなぎなどが「精をつける」食材とされました。
スタミナ料理の代名詞的なうなぎや焼き肉には脂肪分を多く含みます。
実は、これら脂肪分を多く含む食事は、消化する際に胃腸に負担がかかり、内臓の疲労を増大させてしまうので、注意が必要です。
ただし、好物を食べてストレス発散することが必ずしも悪いというわけではないので、暴飲暴食にならないようほどほどにして、内臓をいたわるようにしましょう。
問題 3
疲れた時に控えたほうが良い食べ物は次のどれでしょうか?
1 ビタミンCが多く含まれているもの
2 食物繊維が多く含まれているもの
3 亜鉛が多く含まれているもの
答え
2
解説
正解は2の食物繊維が多く含まれているものです。
食物繊維を含む食材は物理的に硬いことが多く、よく噛んでから飲み込む必要があります。
疲れているときは、しっかりと噛むのも億劫なことが多く、十分に噛みくだく前に飲みこんでしまいがちになる傾向にあります。
さらに胃腸に負担がかかってしまう原因になるので、もし料理に使用する場合は小さく切って料理する、やわらかくなるまで煮るなどの工夫をして食べましょう。
1のビタミンCは細胞の酸化を防ぐ働きをします。
また、ストレスが蓄積すると副腎からアドレナリンなどの副腎皮質ホルモンが分泌されますが、このときホルモンの原料としてビタミンCが大量に使われます。
ビタミンCが不足していると、ストレスに対する抵抗力が弱まってしまいます。
ビタミンCは水に溶けやすく、空気や熱でも壊れやすいので、できるだけ早めに生で食べるようにしましょう。
ビタミンCが多く含まれているものは、いちご、キウイ、グレープフルーツ、レモン、ブロッコリー、小松菜、菜の花、みかん、柿などです。
3の亜鉛は細胞の酸化を防ぎます。
不足すると味覚障害や免疫力の低下などを引き起こします。
亜鉛が多く含まれている食べ物は、牛ひれ肉、牛レバー、カキ、卵、チーズ、納豆、高野豆腐、切干大根、アーモンド、ピーナッツなどです。
問題 4
疲れた時に取らないほうが良い食べ物は次のうちのどれでしょうか?
1 アイスクリーム
2 チョコレート
3 かりんとう
答え
1
解説
正解は1のアイスクリームです。
冷たい食べ物・飲み物ばかりを好み摂取を繰り返していると、冷たいものを摂取するたびに、内臓が一時的に冷やされてしまいます。
冷やされた内臓は、体の機能によってまた通常の温度を取り戻そうと熱が産生されます。
また、冷たいものを取りすぎていると、自律神経のバランスも崩すため、より疲れやすさを感じやすくなっていきます。
疲れている時の飲み物は温かいものを選び、食事にも、汁物など温かいものを取り入れるようにしましょう。
ただし、極端に熱いものを食べ過ぎて食道や胃の粘膜がやけどを起こすとそこからガンに発展するケースがあるため、注意が必要です。
問題 5
免疫力アップや風邪予防・二日酔い対策にも効果があるといわれている柿ですが、干し柿にするとあるものが失われ、効果が半減します。
あるものとは次のうちのどれでしょうか?
1 ビタミンB
2 ビタミンC
3 カリウム
答え
2
解説
正解は2のビタミンCです。
柿は果物類でも栄養価が高い部類と称され、中でもビタミンC含有が際立って多くなっています。
また、ビタミンCは、ストレスに負けない健やかな体を保つためにも必要なビタミンです。
そのほかβ-カロテンやβ-クリプトキサンチンなどのカロテノイド系色素やタンニンなどが含まれており、抗酸化フルーツとしても効果が期待できます。
渋抜きをせずに食べられ、持ちがよくなる干し柿ですが、干してしまうとビタミンCが失われてしまいます。
最後に
いかがでしたでしょうか?
このように、疲労回復に効果のある食べ物はまだまだたくさん存在します。
今後もご紹介していく予定ですので参考にしてください。
身体によい食べ物の知識に関してはこちらの記事でもご紹介していますので、ご覧ください。
不惑の応急手当広め隊
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