出典 https://youtu.be/b7-Qblnkt_Q
今回ご紹介するアニメーションは、大阪市が全国で初めてパソコンやスマートフォンで応急手当講習を体験できるアプリケーションボジョレーに教わる救命ノートのものです。
傷

出典 https://youtu.be/l9WNPek_95o
傷の手当に主なものに切り傷、刺し傷、すり傷などがあります。
刺し傷は、傷口は小さくても深く奥まで達していることがあり感染に注意が必要です。
また、すり傷は皮膚をこすった傷で出血があり、傷の範囲が広く感染を起こしやすくなっています。
傷の手当

出典 https://youtu.be/l9WNPek_95o
傷口から出血している場合はまず止血を行います。
消毒液は使わずに、傷口を水道水できれいに洗いましょう。
ガーゼや布専用の絆創膏などを使用して患部を保護し、傷を乾かさないようにします。
ガーゼや布、専用の絆創膏などの表面に滲出液が染み出してきたら、交換します。
止血の方法
人間の全血液量は、体重1kg当たり約80mlで、一時にその1/3以上失うと生命に危険があります。
そのため、きずからの大出血は直ちに止血をし、119番通報しなければなりません。
止血の方法は大きく分けて、直接圧迫法と関節圧迫法の二つの方法があります。
直接圧迫法

出典 https://youtu.be/2BNIhnrBMjc
出血しているきず口をガーゼやハンカチなどで直接強く押さえて、しばらく圧迫します。
この方法が最も基本的で確実な方法です。
まず直接圧迫止血を行い、さらに医師の診療を受けるようにしましょう。
感染防止のために、絶対に血液に触れないように、ビニール袋やビニール手袋などを使用することが推奨されています。
関節圧迫法

きず口より心臓に近い動脈(止血点)を手や指で圧迫して血液の流れを止めて止血する方法です。
止血は、直接圧迫止血が基本であり、間接圧迫止血は、ガーゼやハンカチなどを準備するまでの間など、直接圧迫止血をすぐに行えないときに応急に行うものです。
やけど

出典 https://youtu.be/v62ivrIxWN4
やけどをした部分が「広い」ほど、「深い」ほど危険です。
特に、こどもは体の表面積の10~15%以上の広さをやけどすると重症ですのですぐに119番通報しましょう。
やけどの手当

出典 https://youtu.be/v62ivrIxWN4
急いで冷たい水、水道水で痛みが取れるまで冷やしましょう。
衣類を脱がさないで、そのまま衣類の上から冷水をかけます。
水ぶくれはつぶさないで、消毒した布か洗濯した布で覆い、その上から冷やしましょう。
打撲

出典 https://youtu.be/GKf7SaAjAIU
打撲は、転倒したり、ものにぶつかったりして身体を強く打ち、傷口を伴わない軟部組織の損傷で、痛み、腫れ、内出血などがあります。
お腹の打撲は、内臓損傷や内出血を伴う場合がありますので、注意が必要です。
また、頭を打ったときも経過を観察して注意が必要です。
嘔吐や意識がなくなった場合はすぐに119番通報しましょう。
打撲の手当

出典 https://youtu.be/GKf7SaAjAIU
RICE処置を行いましょう。
早く対処した方が、症状も軽減され、回復も早くなります。
RICE処置とはRest(安静) Ice(冷却) Compression (圧迫) Elevation(挙上)の頭文字をとったものです。
Rest(安静)
腫れや血管・神経の損傷を防ぐことが目的です。
怪我をしたのに動いていると内出血や異常に出る体液も多くなり、後になって腫れや痛みが増してしまいます。
Ice(冷却)
細胞壊死と腫れを抑えることが目的です。
ビニール袋やアイスバックに氷をいれて患部を冷やします。
15分くらい冷却したら(患部の感覚がなくなったら)はずし、また痛みがでてきたら冷やす。これを繰り返します。
直接氷をあてず、氷の入ったビニール袋をタオルでくるんであてましょう。
Compression(圧迫)
内出血や腫れを抑えることが目的です。
テーピングや弾力のある包帯で強く巻きすぎないように巻きます。
Elevation(挙上)
腫れの軽減を図ることが目的です。
患部を心臓より高い位置に挙げます。
長時間続けられるよう、台やクッションなどを使って工夫しましょう。
突き指
突き指とは、指の靭帯組織に損傷を受ける指関節の怪我です。
そのため、無理やり引っ張ることで断裂部分が広がってしまう可能性があります。
また、局所的な部分断裂であっても引っ張ることで最悪の場合は完全断裂に至ってしまう可能性もあります。
その為、突き指を発症してしまった場合はたかが突き指と軽視しないで正しい処置を行うことが重要になります。
ねんざ

出典 https://youtu.be/UvPSZ3t3XBw
ねんざとは、関節に大きな力が加わって靭帯(骨と骨をつなぐコラーゲンの線維)や関節包(関節をつつむ膜)が傷ついた状態です。
痛みや腫れを伴います。
ねんざの手当

出典 https://youtu.be/UvPSZ3t3XBw
痛みや腫れ、内出血をこれ以上起こさせないように応急措置をします。
捻挫の手当は打撲と同様にRICE処置が有効です。
虫さされ

出典 https://youtu.be/QvLpARpBqNM
ハチに刺されると痛みと腫れが起こり、ハチ毒に過敏な人は、一匹に刺されてもショック状態になる場合がありますので特に注意しましょう。
ハチは刺激しないように、できるだけ姿勢を低くして、ゆっくり静かにハチから遠ざかりましょう。
虫さされの手当

出典 https://youtu.be/QvLpARpBqNM
針が残っているものは、根元から毛抜きで抜くか、横に払って落としましょう(針をつまむと、針の中の毒をさらに注入することがあります)。
すぐに医師の診療を受けるようにしましょう。
鼻血

出典 https://youtu.be/CaGZt98GSpI
鼻出血の大部分は、鼻の入口に近い鼻中隔粘膜の細い血管が、外傷(ひっかくことやぶつかることなど)や血圧、気圧の変化などで腫れて出血しますが、様々な原因があります。
頭を打って鼻出血のある場合は、止めようとむやみに時間をかけるのではなく、手当とあわせて直ちに119番通報しましょう。
鼻血の手当

出典 https://youtu.be/CaGZt98GSpI
座って軽く下を向き、鼻を強くつまみます。これで大部分は止まります。
額から鼻の部分を冷やし、ネクタイなどはゆるめ、静かに座らせておきます。
手当の場合は寝かさないようにしましょう、また出血が止まっても、すぐに鼻をかまないようにしましょう。
このような手当で止まらない場合は、もっと深い部分からの出血を考えて、医師の診療を受けてください。
最後に
今回ご紹介した内容はあくまでも応急手当です。
症状が続いたり、痛みが続くときはすぐに医師の診察を受けるようにしてください。
また、もっと詳しく応急手当について学びたい方は、各消防署主催の普通救命講習や日本赤十字社主催の救急法の受講をおすすめします。
不惑の応急手当広め隊
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