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何となく体調が悪い、だるいということは誰にでもあることです。
しかし、体調が悪いという、自覚症状があるときばかりではありません。
自覚症状が現れた時は、かなり体調が悪化していたということもあります。
そこで今回は、体調悪化を事前に察知して、体調をさらに悪化させないための健康のバロメーターに関してご紹介します。
目次
健康のバロメーター
普段は気にならないことが、ふとした瞬間に気になるという経験をしたことがあると思います。
しかし、その変化の陰に病気が隠れていたということがあります。
その普段と違うことが健康のバロメーターになり、健康のセルフチェックができるといえます。
主な健康のバロメーター
病気中や疲労時には、体の栄養が生命維持に直接関わる脳や心臓に優先的にまわされ、髪や爪は後回しになってしまいます。
つまり、髪や爪が健康であれば、体も健康であるといえます。
髪やつめ以外にも、顔色や舌、便も健康のバロメーターとして、自分の体調を知ることができます。
髪の毛と健康のバロメーター
ストレスで自律神経のバランスがくずれ、毛根に栄養が届かなくなることから、毛先が細くなる、抜け毛など髪の毛に変化が生じます。
抜け毛
抜け毛の原因は、主に毛穴がつまったり、頭皮の血流が悪くなったり、頭皮が弱ることです。
その結果、毛根に栄養がゆきわたらず、抜け毛が増えてしまいます。
また、カラーリングのダメージや寝不足などの不規則な生活、無理なダイエット、ストレスによるホルモンバランスの乱れなどからも、抜け毛や薄毛がおこります。
毛先が細くなる
髪のやせともいわれる毛先が細くなる主な原因はストレスです。
ストレスは交感神経が優位な状態をつくります。
その結果、血管が収縮して、血行不良になります。
頭部の毛細血管は非常に細いので、毛母細胞が酸素や栄養不足になり毛先が細くなります。
ストレス以外でも、喫煙も血管を収縮させ、毛先が細くなります。
フケ
頭皮の下にはいくつかの層があり、一番下の基底細胞は毎日新しい層をつくります。
すると各層が表面に押しやられ、角質化した細胞がフケなどに変わってはがれ落ちます。
フケには乾性と脂性の2つのタイプがあります。
乾性のフケの原因は皮脂の不足が原因ですので、シャンプーのしすぎには気をつけましょう。
脂性のフケは、逆に皮脂分泌量の多い人に見られます。
フケが毛穴をつまらせ、かゆみやベタつきがおこります。
食生活では脂肪の摂りすぎを避けましょう。
爪と健康のバロメーター
爪は髪の毛以上に健康のバロメーターといわれています。
爪を見るだけで、何らかの病気のサインや健康状態を知ることができます。
黄色い爪
爪が黄色くなるのは、マニキュアを長い間頻繁に塗っていて爪に色素沈着したり、またタバコを吸うことでヤニが爪に付く場合がほとんどで、健康上の問題は少ないことが多いです。
しかし、爪が黄色になっていてさらに、爪が厚くなっているときには、ガンジダ症などの真菌感染症の疑いがあります。
青みがかった爪
爪が青みがかつている場合は血液の流れが悪く、酸素が体全体に十分行き渡っていない可能性があります。
肺気腫や慢性閉塞性肺疾患、ぜんそくなどでうまく呼吸ができない場合や、心不全などで血液が十分行き渡らない場合にこの症状が見られることがありますので、なかなか治らない場合は病院に行くようにしてください。
爪に縦線が入っている
爪に縦線がある方は原因に乾燥と老化があります。
乾燥することで老化を早めることになります。
対策としては、ハンドクリームを爪の周囲の皮膚や指先まできちんと塗るようにして、皮膚にも揉み込むようにこまめに塗りましょう。
その後、ネイルオイルを爪や爪周囲に塗って潤わせると乾燥防止に効果的です。
ただし、黒い線が入った場合は、要注意です。
メラノーマ(悪性黒色腫)やアジソン病(慢性副腎皮質機能低下症)など、難病の可能性がありますので、すぐに病院へ行きましょう。
爪に横線が入る
爪の根元の半月状の白い部分の下を爪母(そうぼ)と呼びます。
爪母で爪が作られていますが、この部分が傷ついたときに横線ができます。
爪をどこかにぶつける・甘皮処理時に傷つけるなどのダメージがあったときや、不規則な生活や栄養状態が悪かったときなどにおきます。
爪がスプーン上に反り返る
両側の爪が内部に巻き上がっている状態は、鉄欠乏性貧血の方によく見られる症状です。
体内の鉄分が不足することで爪が薄くなり、外から加わる圧力に耐えきれず反り返るために起こります。
爪が弱くなっているため、爪の表面がめくれる二枚爪の症状が現れることもあります。
大人で、爪がスプーン上に巻き上がっている方は医師の診断を受けることをお勧めします。
爪がぼつぼつの状態になっている
点状のぼつぼつは、爪乾癬(つめかんせん)と呼ばれる症状です。
爪乾癬が進行すると、爪の舌の皮膚が盛り上がったり、爪が白くにごってもろくなり、はがれ落ちるようになります。
乾癬は爪以外の場所にも発症することがあり、その場合は患部が発疹で赤くなる。
爪乾癬になる原因は不明ですが、他の人へ感染することはなく、命にかかわることもありません。
爪がどんぐりのように膨らんでいる
爪の付け根が盛り上がり、指の先端が広くなってどんぐりのように膨らんでいる場合は、血中の酸素濃度が低いことと関連しており、肺がんなど重篤な病気の兆候として現れることがあり大変危険な状態です。
太鼓のバチのように爪が大きくなっていることからばち指とも呼びます。
肺がん以外にもチアノーゼ性心疾患、肝硬変、潰瘍性大腸炎などの病気も疑われるため、発見後すぐ病院へ行くようにしてください。
爪に線が入る場合は栄養不足や不規則な生活が原因です。
爪の状態で特に気を付けたほうが良いのが「爪が反る」「陥入爪」「爪が膨らむ」といった症状です。
これらの症状が出た場合には、病気のサインである可能性が高いため、医師の診察を受けるようにしましょう。
顔色と健康のバロメーター
顔色は、髪や爪と違い他の人に指摘されることも多い場所です。
代表的なものは、顔色が青白い、黒い、赤いなどがあります。
顔色が青白い
顔色が悪いことで代表的なものが顔色が青白い場合で貧血の可能性が高いです。
貧血は、血液中にある酸素を運搬する重要な役割を持つヘモグロビンの濃度が薄まってしまうため、顔色が青白く見えます。
顔色が浅黒い
顔色が浅黒くなる場合は、青白いときよりも注意が必要です。
肝臓の機能低下
肝臓の機能低下が著しく肝硬変の状態になると、顔が暗い黄色になることがあります。
この段階になると、強い倦怠感や全身の黄疸などが出ていることが多いでしょう。
腎臓の機能低下
腎臓の機能低下によっても、腎臓が本来持っている老廃物を漉して体外に排出するという機能が低下し、顔色が黒ずんで見えることがあります。
同時に、身体にむくみが現れたり、血液検査での腎機能に異常が出たりすることがあります。
ストレス
ストレスが多いときも、血液のめぐりが悪くなるため、活性酸素が増えてしまい、顔色が黒っぽく見えてしまうことがあります。
顔色が赤い
顔色が赤い場合は、更年期障害の一症状としてみられるホットフラッシュと呼ばれるものがあります。
顔に急に血が上りほてるものです。顔に赤みがさすことがあります。
また、糖尿病も血糖が異常に高い状態が続くことで、顔の細かい血管がダメージを受け、顔色が赤っぽく見えることありますので注意が必要です。
顔色が黄色い
顔色が黄色く見えるときは、肝機能障害や溶血性貧血の疑いが考えられますので、顔色が黄色いときは医師の診断を受けるようにしてください。
舌と健康のバロメーター
舌は食べたものが直接影響してきますので、栄養バランスや食生活の乱れをはかるバロメーターになります。
舌の表面が白い
表面が白いのは、舌苔(ぜったい)が増えすぎている状態で血流不足のサインです。
舌苔とは舌に付着する白い苔状のもので、舌の上皮が伸びたものに細菌や食べカス、粘膜のカスが付着したものです。
また、舌が黄色がかっている場合は、胃や肝臓のトラブルを抱えていることも考えられます。
舌苔がまだら
舌の表面が舌苔の白みと、赤みでまだらに見える状態があります。
これは、過度のストレスなどで身体のバリア機能のバランスが悪くなっている証拠です。
昼夜逆転など生活リズムが整っていないときや不安障害の兆候にもなりますので、注意が必要です。
表面が割れている
舌の表面が割れているときは、水分不足といえます。
地割れのような亀裂がある場合、身体は乾燥傾向にあります。
高血圧や脳卒中の危険もありますので、医師の診察を受けるようにしてください。
舌が異様に赤い
血流が悪く、血管に炎症を抱えている可能性があります。
特に、舌先の先端が赤いときは、要注意です。
舌のふちがギザギザ・ざらざらしている
慢性疲労で水分代謝が悪く余剰水分がたまると舌がむくんで肥大化します。
その結果歯形に沿って舌のふちがギザギザやざらざらになります。
舌苔が黒い
舌苔が黒いもしくは焦げ茶色である場合は、胃・十二指腸に何らかの潰瘍(かいよう)、炎症性病変が隠れている兆候です。
このような場合は病院で医師の診察を受けるようにしてください。
舌をまっすぐ出せない
筋肉を正常に動かす神経が侵されたり、血管が詰まりかけている可能性あります。
心筋梗塞などの恐れもありますので、医師の診察を受けるようにしてください。
舌の裏の血管がボコボコしている
血液が悪く、血管が詰まりやすい状態です。
紫や青黒く見える場合も要注意が必要で、直ちに病院で医師の診察を受けるようにしてください。
舌の痛みに関してはこちらの記事も参考にしてください。
最後に
急に今までとなにかが違うと感じたときは身体に異変が出ているサインかもしれません。
今回のバロメーターのようなものが出たら、ストレスが溜まっていたり、生活習慣が乱れていることがあります。
無理をせずに身体に休息も必要です、また異常が続く場合は、すぐに医師の診察を受けるようにしてください。
また、病気ではないけど何となく体調が悪いというときは、こちらの記事をご覧ください。
不惑の応急手当広め隊
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