出典 https://onepiece.animerejend.com/entry17.html
雨の日に、必ずといっていいほど頭が痛くなる。
季節の変わり目に、めまいを起こすことがある。
このように、天気や季節でよく現れる体調の変化を気象病といいます。
気象病には、痛み、めまい、狭心症、低血圧、ぜんそく、うつ病など、さまざまなものが含まれます。
また、気象病は気分が落ち込みやすくなったり、だるさを感じるなどといった症状も表れるため、非常に厄介な病気といえます。
そこで今回は、気圧の変化・季節の変わり目に出る気象病の原因と対処法をご紹介します。
目次
気象病とは
気象が短時間のうちに変動するのにともなって起こる病気
一定の気象条件下で症状が悪化したり、発作が誘発されたりする一連の病気
を気象病といいます。
気象病の症状
気象病は、寒くなったり雨が続くと症状が出るという人が多く、以下の症状が出ます。
肩や古傷が痛くなる
気分が憂鬱になる
肌が痒くなる
体がむくんだような状態になる
頭痛やめまいが起こる
このように、痛みだけではなく心や肌にも変化が出るのが特徴です。
気象病の原因
「雨の日は頭が痛くなる」「台風が近づくとぜんそくの発作が出る」「梅雨時に古傷がしくしく痛む」
このような気象病の主な原因は自律神経の乱れです。
原因を知ることが、気象病の予防につながります。
自律神経の乱れと気象病の関係
気象病の代表的な原因と言われているのが自律神経の乱れです。
自律神経には
ストレスを感じた時に優位になる交感神経
リラックス時に優位になる副交感神経
の2つがあります。
普段はこの2つの神経が生活しやすいようにバランスよく働いているのですが、天候の変化で交感神経の方が活発化し、それが痛みとなって出るのが頭痛です。
頭痛のみ起こる場合、低気圧性頭痛と呼ばれることもあります
頭痛に関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。
気温差が原因で自律神経が乱れる場合
日中は気温が上昇し暖かくて、朝晩が冷えるのは当たり前の状態です。
しかし、その気温差があまりにひどいと、体が気温についていけなくなります。
その結果、自律神経が乱れます。
気圧で自律神経が乱れる場合
気圧の変化は血圧に深く関係しています。
気圧が下がったり上がったりすると、耳の奥にある内耳が敏感に感知します。
内耳とは、中耳のさらに奥に位置し、三半規管や前庭など体のバランスを保つ気管が集まっている部分です。
内耳が気圧の変化を脳へ伝えると、わたしたちの体は筋肉の収縮・膨張をすることで外からの圧力の変化に対して体をベストな状態に保つことができます。
特に、内耳が敏感な人は、少しの気圧変化に対しても、必要以上に内耳が機能してしまい、脳から筋肉の収縮・膨張に関する指令がでてしまいます。
この脳からの命令によって、血流が必要以上に変わり頭痛やめまい、いろいろな痛み、むくみなどのツライ症状があらわれます。
血管が膨張することで、低血圧になったり、頭の血管が膨張することで頭痛が起きたりします。
また、血液やリンパ液など全身の流れが悪くなり、体調不良が起きるとも言われています。
気象病を予防する方法
気象病を予防する方法は自律神経を整えることです。
特に朝食は、寝ている間に下がってしまった体温を上げ、自律神経を整えるのに大きな役割を果たすので必ずとるようにしましょう。
また、気象病対策には豚肉・うなぎ・玄米に多く含まれる、ビタミンB1が有効です。
痛みや自律神経のメカニズムとも深く関係している、脳の栄養素・糖質を体内でエネルギーに換えてくれる働きをします。
気象病に効果があるマッサージ
耳には多くのツボがあり、マッサージすることで、血流がよくなります。
また、敏感な内耳の状態も改善し、気象病の症状が軽減されます。
1 耳を親指、人差し指、中指でつまむ。
2 上、下、外側にひっぱります。
ひっぱったら5秒キープして戻すを繰り返してください。
3 耳をつまんだまま、耳をゆっくり5回まわします。
4耳を手のひらで覆い5回まわしましょう。
※耳をひっぱりすぎないように注意してください。
耳のマッサージはこちらでも詳しくご紹介ていますのでご覧ください。
気象病に効果があるストレッチ
毎日のストレッチにより、体の筋肉がやわらかくなり、血行が改善されます。
1 寝ころんだ状態でテニスボールに身体を乗せます。
2 頭の付け根、首、顎の下、頬、耳の下、肩甲骨の周り、腕の付け根から鎖骨の下を、ゆっくり圧をかけながら、1か所10秒程度で少しずつずらしながら行います。
軽めでよいので、お風呂のあとに行うのが効果的です。
食後のストレッチは胃に負担がかかるため、食後1時間は運動を控えましょう。
気象病に効果があるツボ 内関(ないかん)
https://www.tsubomaster.com/内関_つぼ
手首の手のひら側のシワから肘に向かって手の指三本分上がった場所にあります。
内関は自律神経の乱れを整えるツボとして古くから使われてきました。
またこのツボは酔い止めにも効果があります。
このツボを芯を閉まった状態のボールペンのペン先で軽く刺激することで一人でもツボを刺激することができます。
最後に
人間の体は急に切り替えができるほど高性能ではなく、少しずつ気温や気圧、気候の変化に対応していくしかありません。
そのため、自律神経を整えて寒暖差や気圧の変動に耐えられる体づくりを心がけましょう。
また、自律神経を整えるには深呼吸が効果的です。
深呼吸に関してはこちらの記事をご覧ください。
不惑の応急手当広め隊
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