出典 https://www.cinra.net/news/20181011-aflac
むくみやすい
のぼせやすい
疲れやすく、すぐ横になりたくなる
下痢しやすいもしくは便秘気味
手足の冷え
頭や体が重だるい
様々な不調で悩んでいる人は多いと思います。
東洋医学では「気(元気のもととなる生命エネルギー)」「血(血液)」「水(リンパ液などの体液)」という観点から、それらが心身に過不足なく巡っている状態を健康ととらえています。
しかし、この気・血・水の1つでも不足したり滞ると、心身に不調が表れます。
そこで今回は、東洋医学で気の巡りが悪い状態、血の巡りが悪い状態、水の巡りが悪い状態になったらどのように改善すればよいのかをご紹介します。
目次
不調のタイプチェックリスト
不調にはタイプがあり、半数以上当てはまるものがタイプになります。
また、複数の不調タイプがある場合があります。
A 気のチェック①
1.体がだるい
2.気力がない
3.疲れやすい
4.食欲がない
5.食後に眠くなる
6.横になりたくなる
7.風邪をひきやすい
8.声が小さく、力がない
9.胃もたれしやすい
10.息切れしやすい
B 気のチェック②
1.冷えやのぼせがある
2.動悸がする
3.吐き気がする
4.咳き込み、顔が赤くなる
5.急に顔が赤く、熱くなる
6.急な頭痛に襲われる
7.急な腹痛に襲われる
8.手足に汗をかきやすい
9.焦燥感に襲われる
10.ゲップをよくする
C 気のチェック③
1.朝起きられない
2.気分が落ち込む
3.頭が重い感じ
4.のどのつまり感がある
5.胸がつかえる
6.お腹が張る
7.ガスが多い
8.残尿感がある
9.不安感が強い
D 血のチェック①
1.月経痛がひどい
2.眼の下にクマができやすい
3.肌がくすんでいる
4.鮫肌である
5.唇の色が悪い
6.アザができやすい
7.痔がある
8.生理前にニキビができる
9.手足が冷える
10.肩こりがひどい
E 血のチェック②
1.髪の毛が抜けやすい
2.顔色が青白い
3.皮膚が乾燥して荒れやすい
4.貧血になりやすい
5.爪が割れやすい
6.唇が乾燥する
7.目がかすむ
8.足がつりやすい
9.月経不順、血量が少ない
10.集中力がない
F 水のチェック
1.むくみやすい
2.体が重い感じ
3.関節痛があり、手足がしびれる
4.車酔いしやすい
5.めまいや立ちくらみがする
6.胃がむかむかして、嘔吐する
7.飲み物を飲むと、お腹がポチャポチャと音がする
8.鼻水が出やすい
9.下痢しやすい
10.のどが渇きやすい
ABCは気DEが血Fが水
不調のタイプは、大きく分けて下の6つのタイプがあります。
Aが多い人は「気虚(ききょ)」タイプ。エネルギー不足で、心も体も疲れ気味。
Bが多い人は「気逆(きぎゃく)」タイプ。エネルギーが下から上に逆流し、気の巡りが悪い状態。イライラしやすい。
Cが多い人は「気滞(きたい)」タイプ。気の量は十分にあるものの、うまく巡っていない状態。うつうつしたり、眠りの質が悪くなる。
Dが多い人は「瘀血(おけつ)」タイプ。血の量は十分あるものの、流れが滞っている状態。顔色が悪く、肩こり、月経痛などに。
顔色が悪い方、皮膚のトラブルを抱えている方、肩こりで悩んでいる方必見!東洋医学からみる不調の原因と対処法
Eが多い人は「血虚(けっきょ)」タイプ。血の量や質が低下している状態。立ちくらみやしびれ、動悸が起きたり、月経不順などに。
めまい・立ちくらみをよく起こす方、動悸・息切れをよく起こす方、肌の乾燥が気になる方必見!東洋医学からみる不調の原因と対処法
Fが多い人は「水毒(すいどく)」タイプ。体内で水の代謝が乱れ、水の一部が滞ったり不足している状態。目の乾燥やむくみ、めまい、便秘などに。
このように3つのタイプから分かれていますが、どれか一つだけのタイプとは限りません。
そのため、すべてのタイプのもの特徴と対処法を頭に入れておきましょう。
エネルギーが停滞している状態とは
エネルギーが無い状態を気虚、エネルギーが停滞している状態は気滞、エネルギーが逆流している状態を気逆といいます。
エネルギーが停滞すると血の流れを邪魔し、他の臓器・組織の機能の低下を起こしてしまいます。
しかし、自分のエネルギーが停滞していると自覚するのは困難です。
そのため、実際に不快に感じるのは気滞から生じた他の症状です。
気虚のタイプの気を付けたほうが良いこと
気虚の方はエネルギーが不足しています。
胃腸が弱いので、ウナギや焼き肉などの脂っこい料理の食べすぎはかえって胃腸に負担をかけてしまいます。
夏は特に消化のよいものを食べ、冷たいものはなるべく避けて、普段より長めに休むようにしましょう。
軽い運動、空気のおいしいところでの散歩など、楽しめる趣味を見つけるのもおすすめです。
なお、胃腸が弱いために食べ物からエネルギーをつくり出せないタイプの人が多いので、消化が良いものを食べ、良く噛んで腹八分目を心がけ、規則正しい食生活を送りましょう。
気滞のタイプの気を付けたほうが良いこと
イライラや不安感が強いときは辛い料理を避けましょう。
「気滞」は、冷えや睡眠不足が関係している場合があるので、体を温めて休息をとるといいです。
イライラや不快感を改善するためには、
イカ、シジミといった肝に作用する魚介類、玄米 など
オレンジ、ミカンなどの柑橘類、杏(あんず)、セロリ、ミント、ラベンダー、ローズマリー
といった香りの高い食材もおすすめです。
気逆のタイプの気を付けたほうが良いこと
気逆の方はエネルギーが逆流しています。
異常な気の流れを元に戻す為に、まずは生活リズムを整えましょう。
なるべく早く寝る事を心掛け、夜型生活の方は遅くても午前0時までに寝る様にしましょう。
そして酒やタバコを控えることを真っ先に心がけ、適度な運動は必要ですが、汗のかきすぎに注意しましょう。
また、冷たい飲み物は避けできるだけ温かい飲み物を飲むように心がけましょう。
血の流れが停滞している状態とは
私たちの体には、血液が循環しています。
酸素や栄養を全身に運んで、身体の機能を保ち、生命を支えています。
ところが、この大切な役割を担っている血液が、汚れたり、粘度が高まって流れにくくなることがあるのです。
血の流れが滞っている状態を瘀血(おけつ)、血が亡くなっている状態は虚血といいます。
瘀血のタイプの気を付けたほうが良いこと
体を冷やす冷たい飲み物や食べ物は控えましょう。
特に肉の脂身やバター、生クリームなどの動物性脂肪や味の濃い食べ物は血管壁に動脈硬化の病巣を作る原因にもなるので控えましょう。
瘀血の改善に効果的な食材はしょうが、にんにく、玉ねぎ、らっきょう、サバ、いわしなどは血液をサラサラにする効果が高いので、おすすめです。
血の巡りをよくするために、運動やストレッチなど、体を動かす習慣を取り入れましょう。
また同じ姿勢を長時間とらない工夫を意識しましょう。
血虚のタイプの気を付けたほうが良いこと
無理なダイエット、朝食抜き、夜更かしなどの不規則な生活は、血の不足に繋がります。
夜更かしなど、不規則な生活、偏食を改善し軽い運動を心掛けましょう。
冷たいもの、生もの、脂っぽいものを控えめにし基本的に全ての食材に火を通して食べるようにしましょう。
血虚に効く食材には、
黒ゴマ、黒豆、きくらげ、レーズンなどの黒色の食材、
にんじん、クコの実などの赤色の食材。
等、黒や赤い色の食材が多く見られます。
血の巡りをよくするために、運動やストレッチなど、体を動かす習慣を取り入れましょう。
水の流れが停滞している状態とは
水の飲み過ぎ
下半身の筋力の低下
身体の冷え
このような原因で体内の水の流れが停滞します。
水の流れが停滞していることを水毒と呼びます。
水分の摂取が美容や健康に良いと言われるのは、摂取した水分がきちんと排出されるのを前提と考えた場合です。
健康であれば、摂取した水分は体内を巡って体内毒と一緒に排出さるのですが、その巡りが悪く体内に余分な水分が溜まってしまうと毒になってしまうのです。
水毒のタイプの気を付けたほうが良いこと
水はけが悪い状態なので、水分調整をし、胃腸を強くするものをとるようにしましょう。
脂っこい食べ物や甘い物、冷飲食は水の働きを悪くするので要注意です。
喉が渇いて、足がむくむといった、水の巡りが悪く、偏在することもあります。
おすすめの食材は、小豆、大豆、黒豆、黒米、ハト麦、山芋、昆布、わかめ、もずく、なまこ、あさり、ナス、きゅうり、春雨、きくらげ、きのこ類など。
最後に
気:身体の中を巡るエネルギーのようなもの。基礎代謝や体力にも関係しており、身体の各機能を動かします。メンタル(気持ち)面にも深く関わっています。
血:体内を巡る血液。全身に栄養分を行き渡らせ、老廃物を回収します。
水:体内を巡る、血液以外の水分。リンパ液や汗、消化液など、全身に潤いを与えます。
このように、気・血・水のバランスが重要であるといえます。
病気ではないけど体調がすぐれないという方は、ぜひ参考にしてください。
不惑の応急手当広め隊
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