大人と子どもの骨折の違いと対処法 徹底解説

 

出典 https://www.tbs.co.jp/spec2010/

 

骨折というとポキッと折れるイメージを持っている方が多いと思います。

 

しかし、骨折は見ただけではわからないものが多く、特に子どもの骨折はわかりにくいと言われています。

 

そこで今回は、骨折の種類と対処法を大人の場合、子どもの場合に分けてご紹介します。

 

骨折の手当


安静な状態にします。かけるものがあれば体を冷やさないようにかけます。

患部は氷嚢などでできるだけ冷やします。

次に骨折部分を固定します。患部を三角巾やネクタイ、包帯など長いもので結んで固定します。

 

この、安静にし、固定し冷却する対処法をR.I.C.E処置といいます。

 

R.I.C.E処置に関してはこちらの記事をご覧ください。

 

怪我の痛み冷やすか・温めるか 徹底解説

 

骨折の原因


骨が折れたり、砕ける骨折は、主に骨に強い力や衝撃が加わったときに起こり、主な原因は次の3つです。

 

小さな力でも繰り返され蓄積することで折れる疲労骨折

骨粗しょう症など病気が原因で折れやすくなる病的骨折

外的な力がかかることが原因で折れやすくなる外傷性骨折

の3つがあります。

 

子どもの骨折の大多数が、転んだりひねったり強く打ちつけるなどの外的な力で折れる外傷性骨折です。

 

 

骨折の種類


冒頭であげたように、ぽっきり折れるだけが骨折ではありません。

そして、骨折の種類によって症状も違うため、見た目で判断せずに、骨折の疑いがある場合はすぐに病院で診察を受けるようにしましょう。

 

 

開放骨折


以前は複雑骨折と呼ばれていましたが、現在では複雑骨折という呼び方はあまりされず開放骨折と呼ばれています。

骨だけでなく皮膚も損傷を受けた場合で、折れた骨が皮膚を突き破って体外に飛び出してしまった状態をいいます。

 

 

開放骨折の注意点


開放骨折は、「神経・血管・筋肉などの損傷がひどい」「出血が多量」「骨折部が汚れやすく感染の危険が高い」などの危険性があります。

開放骨折の手当では以下のことに注意してください。

出血を止め、傷の手当をしてから固定する。

骨折端を元に戻そうとしない。

患部を締めつけそうな衣服は脱がせるか、傷の部分まで切り広げる。

患部は氷嚢などでできるだけ冷やす。

 

 

 

 

非開放骨折


皮膚まで損傷している開放骨折に対し、非開放骨折は、骨折部の皮膚に傷がない、または骨折部が体の表面の傷と直接つながっていない状態の骨折です。

 

関節骨折


関節に起こる骨折で、多くは足首や肘に起こります。

これらの部位は皮膚のすぐ下に骨があるため、開放骨折になる危険性も高い骨折です。

 

皮下骨折


皮膚の下で骨折し、皮膚に損傷がない状態です。

内出血によるあざができることが多く、最初は黒ずんだ紫色のあざができて、その後黄色や緑色に変色していきます。

 

剥離骨折


骨とつながっている腱や靭帯に強い力が加わることで、つながっている部分の骨が剥がれてしまう状態のことを言います。

足首や膝、手首などの関節部分に起こることが多い骨折です。

 

 

疲労骨折


骨の同じ部分に繰り返し力が加わることで骨にひびが入ったり、完全に骨折してしまったりする場合があります。

とくに多いのは足や腰の骨折で、陸上選手やサッカー選手などによくみられます。

 

骨折時の注意点


激しい痛み腫れ内出血変形がある場合は、骨折の疑いが高くなります。

骨折した疑いのある場所は、むやみに動かさないようにしましょう。

 

その他にも以下のようなことに気を付けましょう。

全身及び患部を安静にする。

患部を固定する。

骨折部は動かさずそのままの状態で固定する。

固定後は、腫れを防ぐために、できれば患部を高くします。

全身を毛布などで包み、保温する。

 

 

突き指


突き指とは指先に壁やボールなどが強くぶつかることによって、指の靭帯・腱・関節・骨などを傷める怪我の総称をいいます。

 

痛みが出て腫れるという症状が似ていることから、突き指だと思っていたら骨折だったということも少なくありませんので注意が必要です。

 

 

突き指と骨折の違い


どちらも腫れや痛みの症状があり見分けにくいですが、基本的に骨折は痛みや腫れが突き指よりもひどく、数日経っても痛みが引きません。

状態によっては痛みが弱いこともありますが、数日続くようなら骨折の疑いがあるため、病院で診察を受けるようにしましょう。

 

また、次のような症状がみられる場合も無理はせず病院へ行きましょう。

指が異常な方向に曲がっている

指を全く動かすことができない

激痛がある

指が通常時の2倍以上腫れている

内出血がみられる

 

このような場合は骨折や腱の断裂である可能性が高いため、整形外科を受診するようにしてください。

 

 

突き指の対処法


突き指でもっともしてはいけない処置が、引っ張ることです。

無理やり引っ張ることで、断裂部分が広がってしまう危険性があります。

 

 

指の骨折・突き指の固定法


手当の方法は突き指も指の骨折も同様です。

鉛筆や割り箸などを、副木として使用し、その後包帯などで固定しましょう。

嚢や保冷剤を使って患部を冷やし、副木を手のひらから骨折の疑いのある指に当て、包帯を手首から巻きはじめます。

 

 

 

骨折の固定方法


骨折の応急処置の基本は、骨折した疑いのある場所を固定することです。

 

 

 

 

折れた骨を支える添え木を入手できないときは、雑誌、新聞紙、段ボール、折り畳み傘等、身の回りにあるものを使うことで、骨折箇所の固定に役立てることができます。

 

折れた骨の両側の関節と添え木を布等で結び、骨折箇所を固定しましょう。

 

患部の固定方法には、さまざまなものがあります。

 

 

上腕の骨折の固定法


出典 日本赤十字社 東京都支部

 

上腕の外側に副木を当てて固定します。

 

 

出典 日本赤十字社 東京都支部

 

その後、三角巾などを首から吊って、ひじを固定してください。

三角巾の底辺にあたる両端を首の後ろで結びます。

 

 

出典 日本赤十字社 東京都支部

 

肘の部分にあたる、三角巾の頂点部分はひと結びをして処理します。

 

 

足の骨折の固定法


足の固定には長さのあるものが必要です。段ボールを重ねて副木として使うなどしましょう。

骨折の疑いのある場所を中心として、動かないように数か所を包帯などで固定してください。

出典 日本赤十字社 東京都支部

 

そえ木を2本、骨折した足に合わせます。

 

 

 

出典 日本赤十字社 東京都支部

 

骨折している部位の関節を固定します

 

固定した状態のまま救急車の到着を待ちます。

 

 

アキレス腱不詳の場合の固定方法


 

出典 日本赤十字社 東京都支部

 

 

アキレス腱を負傷した場合は、腹ばいにして新聞紙などを添えて固定しましょう。

 

 

出典 日本赤十字社 東京都支部

 

アキレス腱を避けて固定し、アイシングをした状態で救急車を待ちます。

 

 

子どもの骨折


子どもの場合は、一見すると、いつものように転んだとしても、泣き方がおかしいと病院に行ったところ、折れていたということもあります。

その原因は大人と子どもでは異なる骨の折れ方をすることがあることから子どもの骨折は非常に分かりにくいものになります。

大人と子どもの折れ方が違う理由の1つ目は、子供の骨は大人の骨より柔らかく、未熟な骨の成分が多い、という点です。

2つ目は、成長軟骨と呼ばれる、レントゲンをとると骨の端に線上に映る成長線というものがあります。

 

この2つの特徴があるために、子供の骨折は、大人とは違った骨折の特徴が出るのです。

 

骨が大人の骨のように硬くなく柔らかいために、完全に折れていない状態の骨折になることがあります。

ポキッと折れずに、しなる感じです。

若い木を曲げたときにしなっていても、へこんでいる方は連続性を保っていて、出っ張っているほうは裂けることがあります。

 

それが子どもの骨で同じように起きることから若木骨折といわれます。

 

この若木骨折は子どもの手首の骨折に多いといわれています。

若木骨折は上記のように、完全に折れている訳ではないので、関節の動きに影響がほとんどなく、目立った外傷も見当たりません。

そのためあまり痛みを感じなかったり、傍から見ても異常がないように見えるので非常に判断が難しいものとなっています。

骨折から2、3日経った後に痛みが出る場合がありますので転んだり、どこかを打った可能性があるときは注意が必要です。

 

 

 

医療機関に診てもらう判断


 

痛がって泣く

損傷した皮膚の一部が腫れている

損傷した皮膚に内出血がある

腕や足に力がいれられない

腕や足の向きがいつもと違う

 

このような時はすぐに医療機関に診てもらうようにしてください。

 

 

最後に


骨折は外から見ただけでは折れているかどうかわからないことが多くあります。

そのような場合は、痛めた部位をそっと押してみて、そこに強い痛みがあれば骨折が疑われます。

 

また、アザははじめ黒ずんだ紫色ですが、血液の分解と吸収が進むにつれ徐々に黄色くなっていき、やがてすっかり吸収されます。

骨折により大量に出血する場合低血圧となってめまいや冷や汗意識消失などの脳貧血症状があわられることもあります。

そのようなときや開放骨折の場合はすぐに救急車を呼びましょう。 

 

救急車の呼び方に関してはこちらの記事をご覧ください。

 

119番通報の仕方と119番通報をしている電話の向こう側を徹底解説

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