出典 https://www.youtube.com/watch?v=XtjvcqIENJ4
了解ですとかしこまりましたのちがいわかりますか?
お疲れ様ですとご苦労様ですのちがいわかりますか?
これらのちがいを理解せずに使ってしまうと失礼に当たります。
正しい言葉遣いや相手が不快にならない言葉遣いは、社会で幅広く多くの人々とよいコミュニケーションをとるためには必須です。
そこで今回は、クイズ形式で敬語で恥をかかないための正しい言葉遣いをご紹介していきます。
目次
問題1
相手に名前を聞く際、正しい言葉遣いは次のうちのどれでしょうか?
1 お名前をいただけますか?
2 お名前を頂戴してもよろしいでしょうか?
3 お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?
答え
3
解説
「いただく」「頂戴する」は「もらう」の謙譲語です。
直訳すると、「名前をもらえるか」と言っていることになります。
名前を「もらう」と言ってしまうと、名前を相手からとるような表現になってしまいますので、「聞く」の謙譲語で「伺う」や「お聞きする」を使うとよいでしょう。
問題2
次の敬語の使い方のうち、誤っているものはどれでしょうか?
1 課長、今日はお疲れ様でした
2 課長、今日はご苦労様でした
3 課長、今日はありがとうございました
答え
2
解説
「ご苦労様」に含まれる「労」は「労る(いたわる)」「労う(ねぎらう)」という意味をもち、ともに言葉を掛ける対象は「弱者」「目下」の人であり、施しの意味合いが含まれています。
そのため、「ご苦労様」は、上から目線のニュアンスがあるため、目上の人に使うと失礼に当たってしまいます。
「いつもありがとうございます」「無理を聞いてもらって助かります」というように、相手の行為に対する感謝の言葉を丁寧に掛けるようにしてもよいでしょう。
問題 3
電話で担当者が休みであることを伝える言葉遣いで正しいのは次のうちのどれでしょうか?
1 担当は休みを頂戴しております
2 担当は休みをとっております
3 担当はお休みをいただいております
答え
2
解説
外部の方に対して「(自社から)いただいている・頂戴している」という自社を持ち上げた表現は相応しくありません。
また、自社側の休みに対して「お」はつけません。
「休みをとっております」と言いかえをしましょう。
さらに、「あいにく」「申し訳ございませんが」「残念ながら」といったクッション言葉をつけて伝えると、より丁寧に伝わるようになります。
問題 4
相手の名前を確認するときに正しい言葉遣いは次のうちのどれでしょうか?
1 ○○様でございますか?
2 ○○様でいらっしゃいますか?
3 ○○様ですか?
答え
2
解説
「ございます」は「ある」の丁寧語です。
「ある」を使うのは、相手を物として扱っているようなこととなり、大変失礼です。
「ですか?」は丁寧語ではありますが、ビジネスシーンでは社外に対しては尊敬語・謙譲語を正しく「いらっしゃる」を使いましょう。
問題 5
次の敬語のうち、目上の人に使うものとして誤っているものはどれでしょうか?
1 承知しました
2 かしこまりました
3 了解しました
答え
3
解説
「了解しました」は、「相手の考えや事情を分かった上で、それを認める」という意味です。
しかし、「了解」という言葉そのものに尊敬の意味は含まれていないため、「了解しました」、「了解です」などは尊敬の意味が含まれていないという理由で、目上の人には使わない方が好ましいと言えます。
お客様や、目上の方には、「承りました」、「かしこまりました」などを使うのが良いでしょう。
最後に
尊敬語とは
尊敬語のポイントは、「れる」「られる」をつけること、もしくは「お(ご)…になる」をつけることです。
自分よりも目上の人や尊ぶべき相手に対して、目上の人や尊ぶべき人の動作(あるいは、目上の人や尊ぶべき人に関係する物事)を高めることによって、敬意を表す敬語です。
「社長が話された。」
「お客様がご出発になる。」
「お客様、こちらをご覧ください。」
といった使い方をします。
尊敬語の注意点としては、「れる」「られる」で尊敬を表しますが、例外もあります。
「食べられる」や「言われる」は、そのままでは尊敬の意味にならない場合もあることです。
「食べられる」は「食べることができる」と可能の意味になったり、「言われる」は「言われてしまう」のように受け身の意味になったりします。
そのため、それぞれ「召し上がる」「おっしゃる」という尊敬動詞を使うほうが適切な場合があるのです。
謙譲語とは
謙譲語のポイントは、「お(ご)…する」をつけることです。
自分や自分の側に立つ人の動作(あるいは、自分や自分の側に立つ人に関係する物事)を「へりくだらせる」ことによって、逆に相手を敬う気持ちを表す敬語です。
「課長にご報告する」
「部下が拝見します」
「勉強いたします」
といった使い方をします。
丁寧語とは
丁寧語のポイントは、「〜です。〜ます。」をつけた言い方になることです。
話し手(書き手)が、聞き手(読み手)に対して、改まった気持ちで丁寧な言い方をする敬語になります。
「あの人は、私の友達です。」
「それでは、またあとで連絡します。」
このように、語尾に付けることで丁寧語となります。
ビジネスマナーはすべて暗記をする必要はありませんが、今回のクイズを通して、正しい言葉遣い・敬語を使えるようにしましょう。
ビジネスマナーに関してはこちらにまとめてありますので、あわせて、ご覧ください。
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