人工呼吸は不要じゃない!人工呼吸の重要性 徹底解説

 

出典 https://www.youtube.com/watch?v=x1NegXrH1cE

 

昨今の心肺蘇生法講習では「人工呼吸はしなくてよい」という趣旨のことが言われることが増えてきているようです。

しかし、人工呼吸をしなくて良い、と積極的に言い切られたことは1度もありません。

 

窒息や溺水などは呼吸停止から心停止に至る「呼吸原性心停止」といわれています。

 

また、子どもの心停止は圧倒的に 呼吸原性心停止が多いので、人工呼吸で血中に酸素を取り込ませないと、いかに胸骨圧迫を行っても脳のダメージを防止できません。

 

そのため、特に、プール監視員や学校 教職員、保育士などは人工呼吸スキルも習得すべきなのです。

 

そこで今回は、人工呼吸に関してご紹介します。

 

 

人工呼吸について


救命講習などで気道確保と人工呼吸を習った経験があり、実践できるスキルのある人は、30回の胸骨圧迫の後、人工呼吸を2回行います。

片方の手を額におき、もう片方の手の人差し指と、中指を下あごの骨の部分に当て、頭を後ろにのけぞらせ、あごを持ち上げて気道を確保します。

指であごの柔らかい部分を圧迫しないようにします
頭を無理に後ろに反らせないようにします

 

人工呼吸の開始


気道を確保したまま、額に当てた手の親指と人差し指で鼻をつまみます

大きく口をあけ、傷病者の口を覆い、空気が漏れないようにして、1秒かけて胸が軽く膨らむ程度息を吹き込みます

吹込みが終わるたび、口と鼻をつまんでいる指を離します

同じ要領でもう1回吹き込みます

胸がうまくあがらなくても、人工呼吸は2回までとします。

 

人工呼吸によって胸骨圧迫が中断されますが、その中断時間が10秒以上にならないようにします。

人工呼吸をする時は、感染防止のため一方向弁付呼気吹き込み用具の使用を推奨しています。

意識のない傷病者は体の筋肉が弛緩しているために舌で気道がふさがれている状態になっています。

 

気道確保とは



人工呼吸をする前にはまず、気道確保をする必要があります。

気道確保とは、大気の通り道である気道(airway)の物理的な閉塞を解除する、もしくは予防する処置です。

窒息を防ぎ、呼吸管理を行うために実施されます。

気道閉塞の原因はさまざまですが、よくみられるのは意識障害による重力により舌の根元が咽頭に落ち込んで気道を塞いでしまう舌根沈下です。

気道閉塞は生命にかかわる緊急事態であり、心肺蘇生においても第一に気道確保が優先されます。

 

気道確保をしたら、人工呼吸は1回1秒とし、空気が漏れないように口を大きく開けて、傷病者の鼻をつまみ、口対口で行います。

胸の上がりが確認できるぐらいまで息を吹き込みます。

 

気道確保の種類


器具を使わずに気道確保をする方法は大きく分けて頭部後屈顎先挙上法(とうぶこうくつあごさききょじょうほう)下顎挙上法(かがくきょじょうほう)があります。

 

頭部後屈顎先挙上法


出典 https://www.kango-roo.com/sn/m/view/280

片手を額にあて、もう片方の手の人差指と中指の2本をあご先にあて、これを持ち上げて気道を確保する方法です。

ポイント
1.指であごの柔らかい部分を押さない。
2.あまり頭部を後屈させすぎない。
3.頚部損傷(首)の疑わしい時は行わない。

 

 

下顎挙上法


出典 https://www.kango-roo.com/sn/k/view/4368

自分は傷病者の頭側に位置して両手で顔をはさみ動かないように固定し、指を使って下あごの部分だけを上に持ち上げる方法をいいます。

頚椎(けいつい)に損傷が疑われる場合に最も適した気道確保です。

両手で顔をはさみこみ、顔と首を固定して後にそらさないため首が動かず病状悪化を起こしにくいです。

ポイント
1.頭を後に反らせない。
2.乳児にもこの方法を使用する。

 

胸骨圧迫(と人工呼吸)とAEDの繰り返しと観察


救急隊員が到着するまで、胸骨圧迫と人工呼吸、そしてAEDの使用を繰り返します。

30回胸骨圧迫、2回人工呼吸の割合で続けます。

2分ごとにAEDが心電図を解析しますので、AEDのガイダンスに従い、解析に入ったら離れ、必要があれば電気ショックを行い、すぐに胸骨圧迫を再開します。

意識が戻り正常な呼吸に戻った場合や呼びかけに応じるなどのしぐさが出ない限りは心肺蘇生を中断してはいけません。

意識が戻った場合は、傷病者を観察しながら救急車を待ちます。

訓練を受けている場合は傷病者を回復体位にし、救急車の到着を待ちます。

観察を続けるなかで、正常な呼吸ではないと判断した場合は、再度、心肺蘇生とAEDの使用を行います。

 

 

 

最後に


人工呼吸はある程度の訓練が必要であり、効果的な人工呼吸を行うスキルを持ち合わせていない市民救助者には実施がなかなか難しいものです。

 

しかし、溺水や窒息で心停止になった場合等は、血液中の酸素が枯渇している可能性が大です。

そのため酸素を体内に取り込む動作、つまり人工呼吸が必要になってきます。

 

消防署や日本赤十字社の講習会で人工呼吸の方法なども習得することができます。

 

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