出典http://blog.livedoor.jp/destiny_5791/archives/2310900.html
「食べすぎ」
「飲みすぎ」
「ストレス」
「乗り物酔い」
など吐き気で悩まされた経験がある方は多いと思います。
吐き気には原因がわかっているものと原因がわからず、突然吐き気が襲ってくるものがあります。
そして、原因がわからない吐き気は病気などの隠れたサインである可能性が高いのです。
そこで今回は、吐き気の原因と対処法、吐き気を催した時に効果的なツボ押しをご紹介します。
目次
吐き気とは
吐き気とは、吐くまでに至らない気持ちの悪い状態で、みぞおちから胸の辺りがむかむかして、嘔吐が起こりそうな不快感を言います。
嘔吐は、中枢が刺激されて吐き気をもよおす嘔吐 と 胃などの末梢が刺激されて起こる末梢性の嘔吐に分けられます。
乗り物酔いでの吐き気は、嘔吐中枢が刺激されて起こる中枢性嘔吐です。
一方、末梢性嘔吐は急性腸炎、胃·十二指腸潰瘍など腸への刺激で引き起こされる嘔吐です。
喉の奥に指を突っ込んで吐くなどして、刺激を受けたことを末梢から中枢に伝えて、中枢から吐き気の指令が下りてきて嘔吐に繋がるため、反射性嘔吐とも呼ばれています。
すぐに病院へ行くべき吐き気
激しい頭痛を伴う吐き気の場合には脳の病気、めまいを伴う場合はメニエール病など、吐き気は病気の前兆となることがあります。
他にも、激しい腹痛が伴う場合には、食中毒や胆のう炎などの病気が考えられます、また吐いたものの中に、血が混ざっている場合も、胃炎などで内臓が傷ついている可能性がありますので、必ず病院へ行くようにしてください。
吐き気の原因
吐き気には日常生活で起こりうるものと疾患が原因の吐き気の二つの原因があります。
日常生活で起こりうるものに関しては、原因を理解することで予防することができます。
乗り物酔い
乗り物酔いは、車やバス、電車、船など乗り物の揺れ、不規則な加速・減速の反復が内耳の三半規管や前庭を刺激することによって起こる自律神経系の病的反応です。
内耳への刺激が、自律神経系や平衡感覚の乱れを引き起こし、その結果、めまいや吐き気・嘔吐などの乗り物酔いの症状があらわれます。
初期には頭痛やあくびが見られ、その後吐き気や嘔吐があらわれる事が多いといわれています。
乗り物酔いを防ぐためには
乗り物酔いの症状が出たら乗り物を一旦降りることが望ましいです。
しかし、難しければ横向けに寝たり、衣服をゆるめたりしましょう。
また、乗り物に乗るときは、
揺れの少ないところに座る、
立ったり歩いたりは控える、
窓側や前方など視覚的な情報がよく入る座席に座り、景色を眺める、
窓を開けて外の空気を吸う
など工夫をすることで酔いにくくなります。
また、睡眠を十分にとり、体調を整えておくことが重要です。
酔い止めの薬を飲む際は、乗る1時間くらい前に飲んでおくと良いでしょう。
食べ過ぎ・飲みすぎが原因の吐き気
食べ過ぎる事で胃に負担がかかり働きが鈍くなり、膨満感や吐き気、胃のむかつきを感じることがあります。
もし食べ過ぎて吐き気や嘔吐の症状が現れたら、安静に休息を取りましょう。
激しい運動は控え、段々体調が戻ってきたら、歩くなどの軽い運動をして消化の働きを助けるといいでしょう。
食あたりの可能性もありますので、気温も湿度も高く、食あたりが増える6~9月頃の時期は、食品の鮮度を冷蔵庫で保ちましょう。
またお酒を飲み過ぎると、アルコールが体内でうまく分解されずに気分が悪くなることがあります。
お酒を飲みすぎて吐き気・嘔吐の症状が現れたら、安静にして衣服を緩める、水分を取るなどの対応をして様子をみましょう。
飲みすぎて、気持ち悪いなどの症状に関しては、こちらの記事をご覧ください。
ストレスが原因の吐き気
ストレスが原因で吐くことを心因性嘔吐といいます。
ストレスが溜まり、ホルモンのバランスが崩れてしまい自律神経が乱れることが原因で吐き気を感じます。
実際に吐かずに吐き気だけを伴うという場合もあります。
臭いが原因の吐き気
香りを嗅いだ時に嗅覚が過剰に反応してしまい、体が耐えられなくなり吐き気を感じてしまうことがあります。
また、芳香剤や洗剤などの化学物質で作られているものの匂いを嗅ぐと吐き気を感じることがありますので、きついと感じる臭いはかがないように気を付けましょう。
疾患が原因の吐き気
吐き気、嘔吐は消化器系の病気で起こることが最も多く、そのほか脳や眼、耳、心臓、精神的な原因など多岐にわたっています。
疾患が原因である吐き気はほとんどが腹痛や頭痛、発熱などさまざまな症状を伴いますので、吐き気以外に腹痛・頭痛・胸痛や冷や汗などいつもと違い様子がおかしい場合はすぐに病院で診察を受けるようにしましょう。
吐き気や嘔吐は比較的胃腸の病気である事が多いですが、脳梗塞・脳出血や脳炎、髄膜炎など、脳や神経の病気の症状として現れている可能性もあります。
脳梗塞・脳出血の場合にはろれつが回らない、しびれや麻痺、頭痛、髄膜炎などの場合には高熱などの症状がよく見られます。
病院の何科を診察すればよいかわからない場合はこちらの記事を参考にしてください。
めまいを伴う吐き気
耳が原因で、発作的なめまいや吐き気が繰り返し起こる病気にメニエール病や良性発作性頭位めまい症などがあります。
吐き気にめまいが伴う場合には、一度耳鼻科受診を考えてみて良いでしょう。
薬による原因の吐き気
薬には、副作用として吐き気・嘔吐が出やすいものがあります。
もし症状が出た場合には、薬剤師か処方を受けた医師へ相談するようにしましょう。
吐き気を催した時の対処法
吐き気によって対処法は多少異なりますが、基本は安静にすることです。
また、吐き気以外に様子がおかしい場合はすぐに病院で診察を受けるようにしましょう。
安静にする
吐き気をもよおしたときは、衣服をゆるめ、横になって静かに休みましょう。
とくにめまいをともなう場合は、転倒しないように注意し、横になれる場所に移動しましょう。
首を冷やして安静にする
乗り物酔いなどの時は、揺れて三半規管が乱れています。
そのため、動くと揺れがおさまらないので吐き気が治りにくくなります。
頭をあまり動かさにようにして、首を冷やしてください。
首を冷やすと副交感神経を落ち着かせることができるので、徐々に吐き気が解消されていきます。
乗り物酔い等の吐き気に効果があるツボ 内関(ないかん)
https://kenkolink.com/tsubo.php/49/
手首を曲げたときにできるシワから指3本分下がった場所にあります。
平衡感覚を正常にする働きがあり、乗り物酔いやつわりに効果があります。
ストレスからくる吐き気に効果があるツボ 外関(がいかん)
出典 https://kenkolink.com/tsubo.php/55/
手の甲の最下部から指3本分下がった場所、内観の反対側にあります。
自律神経を整える作用があり、疲労回復や頭痛にも効くと言われています。
特に副交感神経を刺激する作用があるため、リラックス効果もあります。
乗り物酔いに効くツボ 築賓(ちくひん)
https://www.tsubomaster.com/築賓_つぼ
ふくらはぎの内側、内くるぶしの中心から手のひら分(指5本分)ほど上で、そこから後方へ指1本分のところになります。
乗り物酔いで気持ち悪くなった時、効果があるといわれています。
また、むくみにも効果があります。
めまいに効果があるツボ 翳風(えいふう)
出典 http://www.tokujun.co.jp/knowledge/2014/05/16/めまい・耳鳴りを温灸で改善/
耳たぶのすぐ後ろにある大きなくぼみがある場所です。
めまいや耳鳴りに効果があり、耳下腺リンパ節にも近いのでむくみをとる働きもあります。
最後に
吐き気にも乗り物酔い、ストレス性、食べ過ぎ、消化器系の疾患、胃の病気など様々な原因があります。
軽い吐き気でも軽く水に原因がわからないときは、病院へ行き、医師の診察を受けるようにしましょう。
また、吐き気に近い症状で胸やけがあります。
胸やけは食べ過ぎることによって、本来胃に留まっているはずの胃酸が逆流し、食道や喉に流れてしまうことで粘膜を傷付けて起こります。
胃痛などに関してはこちらの記事をご覧ください。
不惑の応急手当広め隊
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