災害はいつ起こるかわかりません。
災害には、地震や津波、台風、洪水などの自然災害や大規模な交通災害、火災などさまざまな種類があります。
いつどのような災害が発生するかを予測することはできないため、
普段から災害が発生したときに備えて医療業務を継続できるシステムを構築しておくこと、
災害医療とはどのようなものを理解すること
が大変重要です。
そこで今回は、簡単に災害医療を学べるブラウザゲームをご紹介します。
その名も
災害医療タッチ
です。
災害医療タッチは、災害医療救護訓練を科学的に解析し、一般の方向けのインタラクティブな災害医療学習ツールとして、作成されたものです。
災害医療タッチは全15章構成となっています。
基本的な用語の説明から具体的な応急手当の方法まで幅広い内容を学ぶことができ、また、どの章からでも自由に学習が始められます。
テキストに加えて写真やイラスト、ゲームやパズル、分かりやすい解説動画でしっかりと知識が得られます。
さらに、それぞれの章の学習後にはクイズと、パズルorミニゲームが出現するようになっています。
知識を覚える章では、パズル制作のプロが制作・監修した本格的なパズルは、ワードメイズや色分けパズルなど多彩な内容となっています。
メインメニューの隣にノベルモードが新たに追加され選べるようになります。
舞台は大企業のビル、大地震があったようです。
警備員であり、応急手当の知識がある主人公が、仲間と力をあわせて災害医療の補助にあたるというストーリーです。
出血をしている人への対処を行ったり、
骨折の疑いがある人への対処を行っていきます。
震災などで手当てに必要な資機材がない場合は、身近なものを使って応急手当を行います。
折れた骨を支える「添え木」を入手できないときは、雑誌、新聞紙、段ボール、折り畳み傘等、身の回りにあるものを使うことで、骨折箇所の固定に役立てることができます。折れた骨の両側の関節と添え木を布等で結び、骨折箇所を固定しましょう。
また、骨折した腕を吊るすときは、スカーフや風呂敷、大判のハンカチ、また大きめのレジ袋を三角巾の代わりとして使えます。
腕を添え木で固定した後に、首から三角巾等をつるして、腕を支えます。
レジ袋を使う場合は、袋の両サイドを切り裂き、横から腕を入れて、持ち手のところを重ねて首からつるすようにしましょう。
仲間の顔色が悪いようです。
災害医療で気を付けなければいけないのは、救助者も被災者であるということです。
顔色が赤く体調が悪いのか、顔色が青白いのかで当然使用するアイテムも変わってきます。
体調が悪い人には、どこの調子が悪いかによってとらせる体位が変わってきます。
負傷者を安全な場所へ搬送します。
搬送するときの注意点として、
1.地面から持ち上げる時は、 掛け声をかけてゆっくりと持ち上げる。
2. 平地では足側を進行方向にする。
3. 階段の上りは頭側を進行方向にする。
4.階段の下りは足側を進行方向にする。
等があげられます。
主人公たちが負傷者の手当てにあたっているところ、他の仲間たちも自分たちにできることをそれぞれ行っていました。
災害時の医療と平常時の医療には大きな違いがあります。
それは、平常時であれば地域内で提供できていた医療サービスが、一時的ではありますが、災害時にはできなくなるこです。
そのため、外部から支援を受けながら治療に取り組む体制が必要になります。
しかし、災害医療は、医療従事者だけでは実現できません。
たとえば、震災であれば、消防部隊や、保安を預かる警察や自衛隊だけでなく、劣悪な環境による感染症を避けるためには、衛生面の整備も必要になります。
被災者の衣食住を支えるすべての環境の整備は予防医学の視点からもきわめて重要です。
このように、災害医療では、多面的な支援が重要になり、組織間連携や組織内連携が重要になります。
そのためにも、災害医療に対する理解を深め、一家庭一家庭でできることをしっかり行う事柄重要です。
不惑の応急手当広め隊
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