出典 https://www.city.kobe.lg.jp/a10878/bosai/shobo/bousai/directroad.html
当サイトでは事故防止や防災に関する様々な情報をご紹介していますが、今回は災害対応に必要な行動や考え方を楽しみながら学べるゲームをご紹介します。
その名も
災害協力シミュレーションゲーム ダイレクトロード
です。
災害協力シミュレーションゲーム ダイレクトロードとは
南海トラフ地震が発生した世界を疑似体験することで、仲間とのコミュニケーションを通じて、災害時の対応や行動や考え方を学ぶことができる、兵庫県の神戸市消防局が提供しているカードゲーム型の教材です。
ダイレクトロードは、全員で協力して1つの物事に取り組むという形式のゲームです。
1グループ5~7人の班に分かれ、役割として「進行役」1人、3グループ以上なら「周りにいる人」役が数人必要です。
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このグループは、巨大地震発生直後の1時間という人が最も命を落とす可能性が高い切迫した状況に居合わせた人たちになります。
ゲームの進め方
舞台は、巨大地震が発生し、混乱した町。
それぞれが持ち寄った情報を基に、町の位置関係や被害状況を把握して、被害への対処方法を見つけます。
そして、周りにいる人(役)に、4種類の的確な指示を出すことを目指します。
ただし、それぞれの情報は、全て口頭で伝え合うのがルールです。
(1)各グループに「説明書き」「地図」「指示用紙(4枚)」「情報カード」を配布します。
出典 https://www.city.kobe.lg.jp/a10878/bosai/shobo/bousai/directroad.html
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(2)進行役が想定とルールを説明します。(10 分間)
(3)ゲームをおこないます。4種類の指示書を作成して、周りにいる人役に的確な指示を出せればクリアです。 (45 分間)(延長設定可)
出典 https://www.city.kobe.lg.jp/a10878/bosai/shobo/bousai/directroad.html
(4)終了後、各自の情報カードを見せ合うように促します。また、「Looking back 用紙」を配って記入してもらいます。進行役は、まとめのシナリオを読み上げます。(15 分)
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現在、神戸市消防局公式サイトに 「海辺の町」と「内陸の町」を公開しています。
カードやシナリオなどはこちらから無料ダウンロードできます。
https://www.city.kobe.lg.jp/a10878/bosai/shobo/bousai/directroad.html
ダイレクトロードのメリット
地震をはじめとする災害は、誰にとっても他人ごとではありませんが、防災訓練は、同じことの繰り返しになってしまいがちです。
その結果マンネリ化してしまい、なかなか災害への意識は持ってもらえないこともあると思います。
一方ダイレクトロードは、「避難を呼びかけること」「ケガ人に応急手当を施すこと」「火事を消すこと」「閉じ込められた人を助け出すこと」など、具体的な状況に具体的に対処する方法の修得を目的としています。
想定状況が複雑で高度なコミュニケーションが求められるため、防災への意識をゲームを通して深めることが出来ます。
また、ダイレクトロードは、コミュニケーションや協調性、情報共有、リーダーシップなどを醸成するための人材育成の教材としても活用することが出来ます。
この「ダイレクトロード」を活用して、自分や周りの人の命を守るために何をすべきか、家族・会社や学校の友人と一緒に考えてみてはいかがでしょうか。
不惑の応急手当広め隊
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