出典 https://www.suntory.co.jp/softdrink/news/pr/article/SBF0897.html?fromid=top
「今日は、仕事を頑張ったから自分へのご褒美にデザートでも買おうかな」
「今日は頑張ったから、明日は遊ぼう」
つい、サボってしまうという経験があるという方は多いと思います。
しかし、仕事ができる人は、このサボりの正体を知っており、サボり癖を自分でコントロールすることができます。
そこで今回は、サボり癖の正体であるモラル・ライセンシングとサボり癖を無くすための方法をご紹介します。
目次
モラル・ライセンシングとは
モラル・ライセンシングとは、簡単にいうと良いことをした後に悪いことをしたくなることです。
モラル=道徳
ライセンシング=許可する
「モラル・ライセンシング」とは直訳すると、道徳を許可するですが、『道徳的に正しいことをした後は、反動的にちょっとくらい悪いことをしてもいいという気分になる』という心理効果を表します。
モラル・ライセンシングが良くない理由
毎日頑張っているのだから今日くらいはといって頑張った自分へのご褒美をついしてしまいますよね。
しかし、モラル・ライセンシングは避けた方が良いのです。
ではなぜモラル・ライセンシングを避けた方が良いのでしょうか?
都合がよいように自分を正当化する
頑張ったからご褒美というパターンになれてしまうと、転じて「いつもちゃんと働いてるから、たまに遅刻してもよい」「頑張った後は、ちょっとサボってもいい」という『論理的に考えて全く筋の通らない話』を正当化している心理効果を産んでしまいます。
塵も積もれば山となる
一回、二回、では変化がないためさぼっても脳は大丈夫と考えます。
例えば、ダイエットであれば「体重が増えてないから大丈夫」のように考えがちですが、すでにここから考え方のズレが始まってしまっていますが気付かず、後の祭りといったことになりかねません。
ハードルが低くなる
もともとは良いことをしたら悪いことをしてみたくなるというのがモラル・ライセンシングですが、繰り返すことで感覚がマヒしてきて悪いことつまりさぼりたいのハードルが低くなります。
例えば、明日は晴れて長距離走れるだろうから、今日は少しくらいさぼってもいいなどと考えてしまいます。
良いことをしたらが良いことを考えたらに変わってくるのです。
モラル・ライセンシングになったら
モラル・ライセンシングとはもう一人の自分が仕事の足を引っ張っているといえます。
ではモラルライセンシングに陥ってしまったらどうすれば良いでしょうか?
自分の言い訳を知る
何か衝動的な行動や自分へのご褒美をあげたくなったときに、一度立ち止まり「なんで、そうするのか?」と理由を考えましょう。
自分の判断や行動がモラル・ライセンシングの影響だと自覚することができます。
目的を再確認する
目標に対して反対方向の行動を取りそうになったとき、 何のため誰のためなのかと目的を確認しましょう。
どのくらい真剣に努力できたかと本来の目的を意識することでモラル・ライセンシングに陥った時に効果的です。
明日も同じ行動をし続けると考える
自分へのご褒美をあげたくなったとき「これを毎日続けるのか?」と考えてみてください。
目標に向かって毎日行動するのに、自分へのご褒美を毎日あげ続けるのはきりがなくなりますので、長期的な目線で物事を考えましょう。
モラル・ライセンシングを起こりにくくするには
モラル・ライセンシングが起こるのは、本能的な部分が活発になり、理性的になります。
理性的である大脳新皮質にアプローチしていく方法があります。
この方法は大きく分けて
脳を鍛えて、欲望に負けないようにする。
本能的な部分をあえて発散させて、脳を休ませる。
の2つあります。
大脳新皮質を鍛える
普段から知的な思考力をとことん鍛えるようにしてみましょう。
しっかりと鍛えることができれば、おそらく鍛える途中においても欲望に勝つことができているはずです。
具体的には、漢字パズルやクロスワードパズルなどの本格的なパズルや、囲碁、将棋、オセロなどの頭脳ゲームがオススメです。
そして、何より重要なのは熱中して楽しむことです。
新皮質を休ませる
そして2つ目は、大脳新皮質を休ませることです。
ここでの休めるとは何かに集中することです。
特に趣味や運動が最適です。
趣味や運動をするときは、大脳辺系と呼ばれる部分が活発になり、本能の部分が表に出てきます。
その間は、新皮質を使わずに済む、つまり理性でブレーキをかけることはありません。
これはストレス解消にもつながります。
自分の趣味を持ったり、定期的に身体を動かすことが脳を休ませることにつながるのです。
最後に
自分にご褒美をあげるという行為自体は悪いことではありません。
正しいこと、良いことをしたらご褒美をあげるという曖昧な基準がモラル・ライセンシングを産み出します。
正しいか正しくないかには明確な基準がないからです。
正しいという理由で何かをしてしまうと、結果的に誘惑に弱くなってしまうのです。
正しいからという基準から好きだからに変えるだけでモラル・ライセンシングに陥らなくなります。
論理的に考えて全く筋の通らない話になってないか、考えただけでやった気持ちになってないか
モラル・ライセンシングを意識することがモラル・ライセンシングを遠ざける秘訣かもしれません。
サボり癖は仕事をする上で困りものですが、仕事に根詰めすぎずにうまく休憩することは大切です。
不惑の応急手当広め隊
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